交通の要所としての秋葉原

JR山手線の「秋葉原」駅は、JR京浜東北線とJR総武線に加え、東京メトロ日比谷線、つくばエクスプレスなどが交わるターミナル駅です。また、「羽田空港」行きのリムジンバスや、東北や関西方面行きの夜行高速バスが発着するほか、丸の内も自転車圏内。

駅周辺には中央通り、昭和通り、清洲橋通りといった幹線道路が南北に走り、神田川と並走するように靖国通りが東西に交わります。山手線では「上野」駅と「東京」駅のちょうど中間に位置し、東京の玄関口と言える場所。

その利便性は、神田川や隅田川を中心とした交通の要所として発展した歴史を感じさせます。
江戸時代に整備された神田川沿いには、多くの材木商が集まり、大名屋敷や旗本のお屋敷が建ち並んだと言われています。人口の増加に伴って町人街として大きく発展し、物流や交通の要所として多くの物や人が行き交ったそうです。

1. 2010年（平成22年）に改修されたJR「秋葉原」駅は、モダンでスマートな印象。
2. 神田川に掛かる「万世橋」。夏目漱石の小説「こころ」（1914年）の一説にも登場する。