大和ハウス工業株式会社

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TOPICS わたしとあなたとLGBTQ+ プライドハウス東京レガシーに学ぶ誰もが生きやすい社会をつくる方法

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わたしとあなたとLGBTQ+
プライドハウス東京レガシーに学ぶ誰もが生きやすい社会をつくる方法

2021.08.31

「プライドハウス東京レガシー」は、多数者とは異なる性自認・性的指向を持つLGBTQ+の人々の居場所として誕生しました。創設の理念や背景・活動には、誰もが生まれ持った特性を否定されることなく生きられる社会をつくるための学びが多くあります。当事者としてのつらい体験から2010年にNPO法人グッド・エイジング・エールズを立ち上げ、プライドハウス東京レガシーを牽引する松中権さんに、LGBTQ+の人々や取り巻く環境、私たちが生きる社会をよりよく理解するためのヒントを伺いました。

LGBTQ+の基礎知識Q&A

LGBTQ+という言葉が表す事がらを、簡単におさらいしましょう。

お話を聞いた方

堀川歩

堀川歩

大和ハウス工業株式会社 顧問・LGBT活躍推進アドバイザー
トランスジェンダー当事者であり、企業のダイバーシティ推進やトランスジェンダーのキャリア支援を行う株式会社アカルク代表取締役社長。2020年6月に社員として大和ハウス工業に入社し、意識啓発研修や全社員を対象にしたアンケート調査・発表、人事制度やトイレの在り方に関する方針の策定などの取り組みに奔走している。

Q1. LGBTQ+という言葉の意味を教えてください。

Lのレズビアンは女性として女性が好きな人、Gのゲイの方は男性として男性が好きな人のこと。Bのバイセクシュアルは自分の性別に疑いはなく男性、女性、両方を好きになる人のこと。Tのトランスジェンダーは、生まれたときに割り当てられた性とは違う性を生きる人、そう願う人のことです。トランスジェンダーは、よく性同一性障害(2022年より「性別不合」に変更される)とイコールと捉えられますが、トランスジェンダーの中にも多様な方がおり、性同一性障害はあくまでも医学的な疾患名です。トランスジェンダーの中には、診断書だけをもらう方、治療をする方、戸籍変更までする方、いろいろな方がいます。

世間では、性の多様性を表す際に「LGBT」という言葉で一括りにされやすいですが、この4パターンのどれにも当てはまらない、言い表せない性のあり方の方もいらっしゃって、そういう方々のことをQ、クィア、クエスチョニングと表現することがあります。代表的な頭文字をとって、LGBTQと呼んでいるんですね。表現の在り方によってはプラスをつけて、LGBTQ+とする場合もあります。

性のあり方には、大きく分けて「性自認」と「性的指向」の二つの軸があります。最近では、マイノリティーに限らずにもっと大きく捉えようということで、SOGI(ソジ:Sexual Orientation & Gender Identity)という言葉が使われるようになっています。日本語では性的指向と性自認と訳されます。LGBTQ+だけでなく、全ての方にそれぞれ「性的指向」「性自認」が存在しているよね、という概念になってきているところです。

Q2. LGBTQ+という言葉が広まる背景には、どんな時代の動きがありますか?

日本社会では、今からだいたい10年ほど前に知られるようになり、メディアなどで取り上げられるようになってきたのはここ5〜6年ほどのことです。それ以前は、セクシュアル・マイノリティーとか性的マイノリティーという言葉が使われていました。こうした言葉が存在することで、「自分が何者か分からない」と悩んできた当事者が安心感を覚えることができたり、社会的認知が進んで居場所を持ちやすくなったりします。必要性があるから広まってきたと言えると思います。

そのことを前提に、3つの動きがあると見ています。

もっとも大きいのが社会情勢。元々国連機関のWHOでも1994年までは同性愛は精神疾患とみなされていました。性同一性障害の方が戸籍変更できるようになったのも2004年に施行された性同一性障害特例法のおかげで、2019年までの15年間で約1万人近くの方が性別の変更をしています。2015年には東京都渋谷区でパートナーシップ制度ができました。今は全国で100カ所以上の自治体で導入されています。また、2020年にはパワハラ防止法にアウティング防止やSOGIハラ(SOGIに関するハラスメント)が盛り込まれました。法制度に表れる世の中での捉えられ方が変わっていくにつれて、認知されるようになってきたと言えます。

こうした変化をメディアが取り上げたり、文化になってきているところもあります。これが2つ目です。映画でも草彅剛さんがトランスジェンダー役で主演を務めた『ミッドナイトスワン」が日本アカデミー賞で最優秀作品賞・最優秀主演男優賞をダブル受賞したり、昭和の時代のネタをリバイバルしたバラエティー番組に対して、視聴者から違和感が巻き起こったり。いい面も悪い面も、メディアでの発信が我々の日常に入ってきています。

最後の3つ目に、課題の可視化が挙げられます。当事者による非営利団体や民間のコンサルティングファーム、厚生労働省がLGBTQ+に関する大規模な調査にリソースを割くようになりました。大和ハウスグループを含め、企業の中でも大規模調査が行われています。これにより、多くの母数から課題や悩みが抽出され、見えるようになってきました。これをまたメディアが発信するというスパイラルがずっとまわり続けているのがこの5〜6年の動きです。

Q3. LGBTQ+の人々はどんなことに困ってきましたか?

ハード面とソフト面の二つあります。ハード面に関しては、公的な選択肢や機会がやはり公平ではありません。例えば、異性同士のカップルには付与されている婚姻制度を使うかどうかの選択肢が同性同士のカップルには認められていません。そうなると、配偶者なら受けられる税制面での優遇が受けられないデメリットがあります。また、お互いの関係性を明示するのが難しいという不都合もあります。

ソフト面は、意識の問題です。LGBTQ+という特性は目で見て判断しづらいものなので、いない存在とされてしまう傾向があります。様々な調査を総合すると人口の3%〜10%は存在するのですが、身近にいるのかというと、「いるよ」という方がいる一方で「見たこともない」「いない」という方の方が圧倒的に多い。そうすると、「ないもの」として会話が進んでいくことも珍しくなく、疎外感を感じます。

今は時代も変わってきて、周りのアライ(※後述)な目線を持ってる方のおかげもあって生きやすくなったなと私個人は思います。こうやって(取材で)みなさんの前で話しているような場面においても、「聞いてくださっているみなさんがもしかしたら、『うわーこいつ気持ち悪いな』って思っているんじゃないか」といった心配は一切ありません。でも、少し前、10年から15年前はどうだったかというと、「言ったことによって周囲の人はどんな反応してくるんだろうか」とか「おかしいと思われるのではないか」とか、家族にさえ言えない気持ちを自分一人で抱えないといけませんでした。子ども時代にばれたことによっていじめにあってしまったら、性格や人生観も変わってしまうかもしれない。「ないもの」でなくなるためのカミングアウトには、そうしたリスクが伴います。結果として、自分にとって大切なことを周りの人に言いたくても言えないしんどさを持ち続けることになります。

堀川は、「究極的には、誰もがなんらかのマイノリティーだと思っています。セクシュアル・マイノリティーではなかったとしても、世の中には障がいがある方やシングルペアレントの方もいらっしゃいます。様々な特性を掛け合わせていったら、誰もがたった一人の自分になるのでは」と話します。特性を持つLGBTQ+の人々の困難に向き合ったり、共感して受容する方法を学び選ぶことは、人々が自分自身や他者の特性と上手に共存し、誰にとっても生きやすい社会をつくることにつながるのではないでしょうか。

ここからは、共存のためのヒントが詰まった場所、マイノリティーの方々の居場所として誕生したプライドハウス東京レガシーについてお伝えしていきます。

プライドハウス東京レガシーとは、いったいどんな場所なのでしょうか?

お話を伺った方

松中権さん

松中権(まつなかごん)さん

NPO法人グッド・エイジング・エールズ代表 / プライドハウス東京代表 / ゲイ・アクティビスト
1976年、金沢市生まれ。一橋大学法学部卒業後、株式会社電通に入社。海外研修制度で米国ニューヨークのNPO関連事業に携わった経験をもとに、2010年、NPO法人を仲間たちと設立。2016年、第7回若者力大賞「ユースリーダー賞」受賞。2017年6月末に16年間勤めた電通を退社し、二足のわらじからNPO専任代表に。LGBTQ+と社会をつなぐ場づくりを中心としたこれまでの活動に加え、日本全国のLGBTQ+のポートレートをLeslie Keeが撮影するプロジェクト「OUT IN JAPAN」や、「プライドハウス東京」等に取り組む。

プライドハウス東京レガシーが生み出す3つの安心感

牽引役である松中権さんは、プライドハウス東京レガシーをLGBTQ+の人々の居場所として機能させるために、3つの“安心感”をつくっています。

プライドハウス東京レガシー(外観)。日本で初めてとなる常設の大型総合LGBTQ+センター(提供:松中権)

「1つ目は、セクシュアリティを隠さなくていい安心感。2つ目は、悩みや困難を共有できる安心感。そして3つ目は、正しい情報を得られる安心感です。」

隠さなくていい安心感は、場を預かっている方がLGBTQ+の当事者やアライ(※後述)である事実を土台にしています。これにより、日常生活で常に働かせているセンサーやバリアーを解除できると松中さんは話します。

「多くの方が、様々な会話や人からの視線などを常に意識して、LGBTQ+だと知られないようにごまかしたり、嘘をついたり、気配を消したりして日々を過ごしています。安心して緊張感から解放されることができるよう、そのまま受け止めてもらえることが保証される場所としてプライドハウス東京レガシーをつくりました。」

2つめ目の「悩みや困難を共有できる安心感」は、若者向けのラップアラウンド・サポートをはじめ、行政や専門家・専門団体が提供する支援体制への仲介機能を持つことで支えています。

「ラップアラウンド・サポートは、24歳以下のLGBTQ+、もしくはLGBTQ+かもしれないと思っているユース向けの相談事業です。大人が一方的にアドバイスをするのではなく、ユース自身を主役として真ん中におき、自ら生きる環境をつくったり変えていく力を引き出すような在り方を目指して、本人の『こうありたい』『こうしたい』に合わせて周りがサポートする体制を敷いています。」

プライドハウス東京レガシーの書棚には意識的にLGBTQ+とジェンダーに関する書籍が集められている。(提供:松中権)

最後の3つ目の「正しい情報を得られる安心感」のために、プライドハウス東京レガシーには現在1800冊を超える書籍を揃えてあります。多数者の目線で編集されがちなアーカイブとは対照的に、意識的にLGBTQ+とジェンダーに関する書籍に的を絞って集められました。LGBTQコミュニティ・アーカイブと名付けられた蔵書は、当事者だけでなく、「当事者ではなくてもLGBTQのことを知りたい」「身近な人がそうかもしれない」「カミングアウトを受けたときにどうあるべきかを知りたい」と考える方のためのものでもあります。

「このプロジェクトは、クラウドファンディングで約700万円が集まり実現しました。今後は書籍だけでなく、ミニコミ誌やイベントのフライヤー、論文もアーカイブしていきます。歴史を知ることは自分たちのルーツを知ること。時間の経過とともに簡単に忘れられ、なかったことにされたり、不正確になってしまう史実に立ち返れることは、安心にもつながります。」

6色構成のプライド・フラッグに5色が加わったプログレス・プライド・フラッグ。プライドパレードを始めた2人の女性へのリスペクトと、歴史を大切にする願いが込められている。(提供:松中権)

プライドハウス東京レガシーには、プログレス・プライド・フラッグが飾ってあります。これは、性の在り方の多様性を表す6色のレインボーフラッグに、ピンク・水色・白・黒・茶色が加わったもの。LGBTQ+のカルチャーであり、社会運動の場でもあるプライドパレードの始まりについて、いつの間にか白人の男性が主導したと語られるようになっていました。ところが史実は異なり、本当はトランスジェンダーのアフリカ系女性とカリビアンの女性が始めたことを記すため、2人へのリスペクトを表し、歴史を大切にするためにできたのがプログレス・プライド・フラッグです。プログレス・プライド・フラッグに象徴される、思い込みを排除した正しい情報を尊重する価値観はLGBTQコミュニティ・アーカイブにも通底し、プライドハウス東京レガシーという場の安心感を支えています。スペースには、ピンク・水色・白のトランスジェンダー ・フラッグもいっしょに飾られています。

プライドハウス東京レガシーを起点に教育プロジェクトも発進

プライドハウス東京レガシーは、安心できる居場所としての機能に加えて、様々なプロジェクトの起点にもなっています。

「これまでの諸外国でのプライドハウスはスポーツイベントとセットで展開されてきたのですが、東京では社会全体を変えていく装置にしたいと考えました。そこで、一団体で動かすのではなく最初からコンソーシアムを構成し、現在は34のNPOと専門家、15の企業と21の大使機関がコンソーシアム組んでプロジェクトを進めています。」

例えば、教育・多様性発信チームでは、大使館のメンバーと一緒に、世界中のLGBTQ+をテーマにした絵本を集めて簡易和訳し展示しています。王子様とお姫様が主人公の物語だけではない、「王子様と王子様の絵本」や「男の子として生まれてもスカートをはいていい」という絵本を展示することで、子どもの頃から多様性に触れられるコンテンツを提供しています。

諸外国で出版されている、性の多様性への気づきを得られる絵本も展示。(提供:松中権)

「アライ」として「ウェルカミングアウト」するという選択

LGBTQ+の当事者とともにプライドハウス東京レガシーを支える存在に「アライ」の人々がいます。

アライとは、LGBTQ+の人々が必ず身近にいることを当たり前に感じていて、なおかつその人々が受け入れられづらい差別や偏見が存在する社会状況を認識している人を表します。LGBTQ+の当事者も、非当事者も、どちらもアライになり得ます。松中さんは、アライの人のちょっとしたアクションに当事者を取り巻く状況を改善する鍵があると話します。

「プライドハウスでは、セクシュアリティを隠さなければならない緊張を解いてもらえるように意図的に場づくりをしています。それは、裏を返せば社会全体はそうなっていないということです。これまで多くの当事者がリスクを負いながらカミングアウトしてきたことで、少しずつ改善されてきましたが、カミングアウトってすごく大変で、でもカミングアウトしないと可視化されず、差別や偏見が残っていくというジレンマと負のサイクルをずっと抱え続けています。ところが、アライの方がアライだと宣言してくれると、状況が大きく変わります。」

松中さんが「ウェルカミングアウト」と呼ぶアクションは、アライがアライだと宣言する(=自身が「ウェルカム」であることをカミングアウトする)ことで、当事者がカミングアウトする際に受けるリスクを下げることができるというもの。当事者のカミングアウトとアライのウェルカミングアウトを比べたら、後者の方がはるかに「何かを失うかもしれないリスク」は低いと考えられます。先にアライがウェルカミングアウトをすることで、当事者が「誰かに話したい」と思ったときに「この人なら大丈夫」と受け止められる存在が身近に目に見えて実在することになり、大きな助けになるのです。

「アライの責任が重いと感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、視野を広げれば誰かが誰かのアライだと思います。性的指向・性自認っていうテーマ以外でも、例えば、がんサバイバーにもアライが必要だと思いますし、線引きによって、マイノリティーとマジョリティーの立場はコロコロ変わっていくと思うんですよね。『この線引きではアライだけど、このときは当事者』と、世の中で生きている人全てが複数の立場を持っていると思います。みんなで“お互いさま”に支え合っている社会がいいなと思います。」

LGBTQ+という言葉自体が、社会課題を発見し、解決に向けて世の中が動いている過渡期の今だから必要なグルーピングにすぎないと話す松中さん。いつか社会全体がLGBTQ+の人々がLGBTQ+であることで脅威やリスクを感じずにすむ居場所になったとき、当事者も非当事者も一人一人違うたった一人の人になり、プライドハウス東京レガシーは今の役割を終えるのかもしれません。

松中さんおすすめ
LGBTQ+への理解が深まる作品をピックアップしました

漫画・ドラマ『弟の夫』

漫画・ドラマ『弟の夫』

ある日、亡くなった双子の弟の男性パートナーがカナダからやってきます。弟は同性婚ができるカナダでカナダ人のパートナーと出合い結婚していました。離婚して娘と暮らすシングルファザーの主人公は、「弟の夫」との同居生活を通して社会と自分自身に潜む差別意識や偏見を発見していきます。

「お兄さんの視点で描かれているので、当事者じゃない方が観ても感情移入できるのでは。ものすごくハートウォーミングな作品です。」

映画『パレードへようこそ』

映画『パレードへようこそ』

イギリスのロンドンでプライドパレードを行っていた若者たちの実話に基づいたストーリー。差別を受けながらパレードをしていた若者たちが、政策により閉鎖される炭鉱作業員たちを助けに行きます。偏見が強い炭鉱作業員たちとぶつかり合いながら最後は打ち解け、炭鉱作業員たちがパレードの支えになっていきます。

「フィールドが違えば、誰もがマイノリティの当事者になり得ること、誰かが誰かのアライになれること、その連帯の大切さが実感できる作品です。」

『パレードへようこそ』絶賛発売中
© PATHE PRODUCTIONS LIMITED. BRITISH BROADCASTING CORPORATION AND THE BRITISH FILM INSTITUTE 2014. ALL RIGHTS RESERVED.
発売・販売元:KADOKAWA

小説『ポラリスが降り注ぐ夜』

小説『ポラリスが降り注ぐ夜』

台湾出身の芥川賞作家の李琴峰さんの作品。新宿二丁目のあるバーに集う様々な女性たちを描いた短編集。

「LGBTQ+の話をしていくと、ゲイの話が多くなってきます。これは日本社会の男性中心主義、男尊女卑の構図を如実に表していて、LGBTQ+の中では、男性で生まれて立場も経済力もあって文化も育ちやすいのがゲイなので、レズビアンやバイセクシュアル、トランスジェンダーの作品は可視化されにくい状況にあります。ぜひ、多様な性のあり方に触れてみてください!」

ドラマ『ファースト・デイ』

「わたしはハナ!」という副題がついたオーストラリアのドラマの日本語訳。小学校までは生まれたときに割り当てられた性別である男の子として通っていた女の子が、中学校にあがるのを機に初めて女の子として通い始める初日。子どもたちのちょっとしたいじめや、仲良くなっていくために必要なこと、トランスジェンダーの子をいじめている子が実は別のことで悩んでいるなど、多層性を描いている。

「主人公のハナ役には、オーディションでトランスジェンダーの女の子が選ばれています。彼女は、リアルの世界でも政治家にスピーチするくらい発信力のある方です。」

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