厚生労働省が7月17日に発表した「08年度医療費の動向」の調査によると、医療費総計は前年度比1.9%増の34.1兆円となり6年間連続過去最高を更新する結果となった。1人あたりの医療費は前年度比5,000円増の26.7万円となった。また、高齢者人口の増加に伴い、70歳以上の医療費は全体の43.5%にも達した。
医科の医療費伸び率を経営主体別に見ると増加は大学(4.6%増)と法人(2.4%増)で個人は(-14.1%)と大きく減少した。診療科別では前年比上昇が小児科、整形外科、皮膚科、眼下、耳鼻咽喉科。減少したのは、内科、外科、産婦人科となった。
受診延べ日数は1.3%減の26.4億日で、医科入院、入院外、歯科と減少しているが、1日あたりの医療費は医科入院2万8,300円、入院外7,100円、歯科6,200円、調剤7,600円と増加傾向となった。