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CASE3 認定なぎさこども園(長野県松本市)

幼稚園に保育所を併設したこども園として学校法人を存続させて待機児童解消に寄与する。

こどもがのびのびと生活できる環境を施設内外で整える。

前面道路に面したところは、医療機関の施設内保育所の移転用に貸し出したため、認定なぎさこども園は敷地の奥側に配置されました。エントランスの両脇には緑化した駐車場が配置されています。エントランス上のバルコニーから避難路として利用できる外部階段が下ろされ、ファサードに変化をもたらすデザイン上のアクセントとしての役割も持たされました。施設名は道路からも見えるよう、高い位置に掲げられています。

西側から観た外観。避難路としても利用できる外部階段がデザイン上のアクセントになっている

エントランスの上の2階部分に貼られた施設名。認定こども園であることを示している

エントランスを入って右側は0歳から3歳児用の保育室がそれぞれ配置されています。入室前に手洗いができるように扉の手前に手洗い場を設けました。0~1歳児用の保育室には調乳室が附属しています。

1階の保育室前の廊下。保育室に入る手前に手洗い場を設置している

乳児用の保育室。中央の扉は調乳室のもの

1階の北側には、100m²以上の広さを有する遊戯室・講堂が設けられました。園児が一同に集うことができるので各種行事の会場として、あるいは雨天時に園庭の代わりに運動の場として利活用できます。

遊戯室・講堂に貼られた室名板。角を丸くして優しさを印象付けている

なぎさホールの内部。100m²以上の広さで、雨天時の運動や各種行事の会場など、さまざまな活用の仕方ができる

2階の保育室2室は南に面しているため陽当たりが良好です。2室の仕切りは可動間仕切りを用いているので、必要に応じて広い1間としても活用できるフレキシブルな空間として作り上げられました。

2階の保育室。可動間仕切りで2室に仕切られている

2階保育室の可動間仕切りを開いた状態。使用目的によって、広さを変えられるフレキシブルな空間

こども向けの施設なので、安全面での対策もさまざま工夫されています。引き違い戸は指はさみなどの事故を防止するためラバーを貼って保護しています。柱まわりや壁の角は面取りして丸みを持たせて、万一衝突してもケガを軽減できるように配慮しています。

保育室の引き違い戸は指はさみにより事故を防止するためにラバーが貼られている

柱まわりや壁の角は面取りして、衝突したときのケガを軽減できるように配慮されている

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