リフォーム？建替え？みんなのリフォーム事情VOL2

「みんなのリフォーム事情」を、大和ハウスリフォーム株式会社の田子山さんにお答えいただくシリーズの第２回。第１回ではリフォーム費用の目安と、よくあるご相談内容を紹介しました。今回は、リフォームで大切な「いまの建物状態を把握して不安を解消」について考えます。「古くなったからリフォーム」と言うだけでは根本的な改善とはいえません。見えないところに潜む不具合をきちんと把握する「インスペクション」をご紹介します。

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建物状態は診断できます
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現在、大和ハウスリフォームでは「インスペクション」を無料で実施しています。インスペクションとは、点検・診断を行うことで、住まいの隠れた問題点を発見します。誰でも行えるわけでなく、社内試験を合格して認定された点検員が行います。屋根・外壁の劣化や、給排水管からの漏水など、きちんと診断して不安を解消しましょう。

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診断項目
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屋根、外壁、室内、床下の主要4項目を中心に、１時間半～２時間程度かけて診断した上で、あらかじめ決められた判断基準を基にした分析結果を、報告書面にてお渡しいたします。その中でも今回は、建物の構造に影響する部分についてご紹介します。
※目安と致しまして、1週間から10日程で診断結果をご報告します。

【屋根】

屋根点検カメラ「たかみ君」（CCDカメラ）を地上からコントロールして点検します。屋根材の割れや歪み、色褪せ、藻やカビの発生状況をチェックします。ちょっとした劣化箇所から重大な劣化に発展することがありますので、早期における対策が重要となります。

また、屋根材の葺き替えには足場を組む必要があります。足場を組むだけでも数十万円は費用がかかるので、壁の塗装も同時に施工することをおススメしています。

【床・床下】

モーグル（狭小空間点検ロボット）を遠隔操作して床下を点検します。築年数が経過している建物は土間コンクリートを打設していないお宅も多く、湿気が溜まりやすいケースも。そのまま放置すると構造体の劣化に繋がってしまうこともあります。特に、水分の多い水廻り下部はフローリングのたわみに繋がりやすいので注意が必要です。

また換気・通気の確保が十分でない場合もあります。風の通りを改善するだけで全く違った環境が出来上がります。中には、単に通気口前に「踏み石」が置かれていて、それを移動しただけで、床下の湿気が少なくなったなんてケースもあります。このように、暮らしていると気付きにくいポイントをプロの目でアドバイスいたします。

シロアリ被害は、度合によって建替えを推奨することもあります。構造的に主要なところでなければ、該当箇所のみの補修だけで建替えまで至らないケースもあります。シロアリはコンクリートも食い荒らしてしまうこともあります。目視ではシロアリ被害を判断できない場合、構造上問題ない箇所に部分的に穴を空けて、比較的安価に診断する事も可能です。

【基礎】

築２０年を超える場合は、基礎などのコンクリート強度の測定も重要です。「シュミットハンマー」で基礎の強度を計測します。鉄球を９点打ち、跳ね返り数値を見てコンクリート強度をみます。強度の下がったコンクリートだと凹みができます。

合わせてコンクリートの劣化度合いをみるために中性化試験を実施します。中性化とは、二酸化炭素によって生じる鉄筋コンクリートの劣化の事で、コンクリートの一部をとって中性化の進行具合をみます。

【外壁】

目地のシーリングの状態や、美観的に気になる塗装の劣化、カビの発生などチェックします。ご要望に応じて目地の水分率も計測します。目地から外壁の内側に水分が浸入すると、断熱材が劣化の原因にもつながるため、状況の確認をします。「含水率計」の端子から電極を通し、電気の通り具合で水分量が分かります。水分量が多い場合は効果が不十分なため、シーリングの打ち変えが必要なこともあります。

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不安を解消して永く快適に住みましょう
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大和ハウスリフォームのインスペクションは、ダイワハウスにご入居以外のお客様のお宅も対応いたします。また、一度だけでなく定期的に行うことで、劣化の進捗も確認することが可能です。まずはお住まいの状況をご確認いただき、永く快適に安心してお住まいいただける事が第一です。そこがリフォームの出発点だと我々は考えます。