現代版猫鈴”ねこもに”で愛猫の迷子に備える
公開日:2017/08/10
皆さんは猫お好きですか? 近年、「ネコノミクス」という言葉が生まれるほど、猫グッズや猫カフェ、アプリなど、猫関連商品・サービスの人気が高まっています。
また、2016年新規飼育頭数推移をみると(※1)、462,000頭の猫が新たに飼い猫として迎えられており、安定した猫人気をみせています。同年の新たな犬の飼育頭数は403,000頭なので、頭数でみると犬より猫が人気のようです。
※1 株式会社富士経済『2017年ペット関連市場マーケティング総覧』より
そんな中、環境省が猫の室内飼いを推奨しているのをご存知でしょうか。
室内飼育のメリットはありますが、好奇心旺盛な猫(猫種にもよりますが)はチョットした隙に外に飛び出してしまうことも…。そこで今回は、飛び出してしまった時のリスク管理方法と、飛び出さない建物の工夫を紹介します。
┃「ねこもに」で愛猫の位置をキャッチ!
(「ねこもに」サービスイメージ図)
先にも書きましたが、好奇心旺盛な猫は、隙あらば外に出たがります。宅急便や宅配ピザの受け取り時、猫が玄関から飛び出さないよう猫を避難させてから受け取るなど、猫飼いさんも一苦労。特に、猫の特性を知らない猫飼い初心者に飛び出し事故が多いそうです。「ねこもに」は、この様なヒヤリとした体験のある猫飼いさんに人気のある、現代版のお守り鈴です。
(写真:玄関ホールに扉があると便利)
鈴といっても実際に鳴る訳ではありません。「ねこもに」は、専用発信機を着けた猫を探すiPhoneアプリ&サービスです。猫の居場所が分からなくなった時の猫探しをサポート。専用アプリが猫に装着した発信機から発せられる電波をキャッチすると、専用アプリの地図上に猫がいそうなエリアを推定表示します。
┃「ねこもに」3つのポイント
~ポイント1 地図で猫探しができる!~
(お!近くにいるはず!→猫さん発見!)
「ねこもに」の特長は、スマホで発信機の電波を受信して距離に換算し、さらに独自の統計的なデータ処理によって、動き回る猫の位置をリアルタイムで推定する特許技術を搭載していること。一般的なモニタリングサービスは、対象物の電波をスマホが最後に受信した場所を特定する機能しかないので、動き回る猫は見つけづらい欠点がありました。
また、今までの猫探しは、『多分この辺りにいるだろう』という勘頼みでしたが、「ねこもに」だとスマホの地図を使った猫探しが可能となります。
1.猫に着けた「ねこもに」発信機が発する電波(状況によりますが約75mまで届きます)を受信すると、アプリ画面の地図に表示が出ます。
2.キャッチした電波の強さで猫の居場所が推定表示されます。受信初期では電波強度から算出する距離情報しかないので、猫の推定位置はスマホを中心とした円状として表示されています。
3.スマホの地図を頼りに自らが動いて距離情報が変化することにより推定範囲が変化、それを繰り返すことによって猫の位置を特定します。
これなら視界が遮られる夜の捜索も可能ですね。
でも、外に出た猫は自由にどこでも行ってしまうのでは?と思われがちですが、室内飼いの猫にとって外の世界は恐怖そのもの。動き回って危険に身をさらさず、近くの物陰や隙間など雨風が凌げて人目に立たないところで、じっとしている可能性が高いそうです。
~ポイント2 探索範囲が広い発信機~
(発信機をつけた猫さん。右猫さんは発信機を専用ケースに入れています。かわいい。)
一般的なBluetooth技術を用いた紛失防止デバイスが発信する電波の到達距離が約30m程度のものが多いのに対し、「ねこもに」はその2倍以上の距離まで電波を飛ばすので広範囲を探すことができます。発信機は猫用にデザインされていて、重さも猫に負担にならないよう軽量化された10g。電池も約1年もつのでその間は充電も不要で、生活防水対応となっています。
専用アプリは無料。iPhoneユーザーであれば誰でもダウンロードできるので、家族や知り合いと手分けしての捜索活動も可能です。
~ポイント3 日本初!「ペット探偵による ねこ捜索サービス保険」~
「ねこもに」でも猫を探索しきれなかったり、日中の猫探索は会社勤めで難しい…、という猫飼いさん向けに、「ねこもに」には東京海上日動火災保険と共同開発した、日本初の「ペット探偵による ねこ捜索サービス保険」がついています。「ねこもに」の実勢価格は6,900円(ペット探偵による ねこ捜索サービス保険付・オープン価格・税抜き)。実際にペット探偵を雇うと3日で約7~8万かかるので、安心料と思えば猫飼いさんには安い買い物なのかもしれません。
┃開発者の体験が「ねこもに」開発のきっかけに
「ねこもに」の開発きっかけは、「ねこもに」プロジェクトリーダーでもある齋藤さんの実体験に基づいています。齋藤さんの飼い猫が夏の暑い時、網戸を突き破っていなくなったことがあったそうです。網戸は柔らかい蛇腹式の網戸。気付いたら網戸に穴が開いていて、脱走した後だったとか。探し回って発見できたものの、その時の経験から同じ悩みを持っている人が多いのでは?と考え、年に1度開催される社内の新規サービス創造コンペに応募。見事200件近い発明案の中から1等となり、「ねこもに」の開発に至ったそうです。
(網戸をステンレス製にする事で、ねこのいたずらや脱走を防ぐ効果があります。)
┃もしも以外の楽しい機能
(ふれあいメーターイメージ図。発信機をつけた猫が近いほど数値が高くなります)
「ねこもに」の猫を探す機能は万が一の保険的な機能。日頃は、猫との距離とその時間を数値化・見える化する、「ふれあいメーター」という機能で、愛猫との親密度を確認することができます。「ふれあいメーター」を利用すれば、気分屋の猫を家内で探すことも可能です。名前を呼んでも出てこない時は「ふれあいメーター」で愛猫の存在をチェック。メーターのふれ度合で家の中にいる事が分かるので、姿が見えなくても安心できます。猫との距離が近づくほどメーターがふれるので、冷蔵庫の上や収納の中などで人知れずくつろぐ愛猫を発見しやすくなります。
┃社会貢献につながる技術
今回のインタビューは実際に企画開発に関わった”株式会社オープンストリームシステムインテグレーション事業部"さんにご協力いただきました。今後は、「ねこもに」の基礎技術を用いて、子どもの見守りや徘徊老人の捜索などにも役立てたいとの事。社会貢献につながる素敵な技術ですね。お話ありがとうございました。
株式会社オープンストリームシステムインテグレーション事業部
当社システムインテグレーション事業は、ネットワーク、クラウド、モバイル、ビッグデータ技術など最先端の戦略技術系に得意としております。Webアプリ開発技術のみならず、データ解析・分析能力やクラウド技術を熟知しシステム全体を提案。事業創造に対する幅広い知見と最先端の戦略技術を併せ持つことにより、ビジネスを意識した問題解決力と確かな実績に裏づけられた技術力でお客様のイノベーションに貢献します。