心に寄り添うあかり計画
公開日:2015/01/08
心地良い空間づくりには欠かせないあかり。一昔前まではシーリング照明だけで部屋全体を明るく照らすのが主流でした。近年は一室多灯であかりを使い分け、空間に明暗のある照明計画とすることが増えています。ダイワハウスでも、複数の照明を組み合わせてシーンに適したあかりを選ぶ「適光適所」を提案しています。
■ 自分好みのあかりを見つけましょう
照明の効果は壁の材質や窓の位置など内装計画とも密接に関わります。できるだけ自然光を取り入れられるように考えながら、住まいの設計段階から照明計画を立てることが大切です。
また心地良いと感じるあかりは年齢や育った環境によって人それぞれ異なるので、色々な空間を参考に自分好みのあかりを見つけていくのも良いでしょう。「適光適所」を上手に取り入れ、心に寄り添うあかりを実現してください。
■ くつろぎの適光適所
例えば寝室。ゆったりとくつろぎたい時は間接照明と調光がお勧めですが、それだけでは本を読む時には、十分な明るさを得られません。スタンドを活用してあかりを補えば、自分だけのあかり空間がつくれます。
近年普及が進んでいるLED照明は、以前より格段に性能が進化しており、スイッチ一つで段調光や調色ができる照明器具が出ています。くつろぎたい時は温かみのある電球色を、作業に集中したい時は明るく白い昼白色を選ぶといった使い分けも可能です。
植栽に光を当てるなど、外構やバルコニーの照明を工夫すれば、家の中と外の融合性が高まり、居心地の良さが増します。
近年、省エネの観点から自然光を取り入れた照明計画に注目が集まっています。トップライト(天窓)を設ければ、暗くなりがちな北側の部屋にも明るさを得られます。
石本 勝子
大和ハウス工業株式会社住宅事業推進部東京デザイン事務所デザイングループ