人は夜に体の表面、特に手足から放熱が促され、体温が下がるときに眠くなります。しかし冬は寒さで筋肉の緊張が増したり、皮膚表面の血流が低下することでこの体温調節がうまくできず、寝つきにくくなる傾向があります。体温を下げやすくするためには、入浴や軽い運動をして血流を良くし、体温をいったん上げておくことが大切です。また、湯冷めしてしまったときは足湯も効果的です。
冬の寝室の温度は16~22℃が目安。寒さで眠りを妨げないよう、あらかじめ暖めておきましょう。また、布団の中の温度は季節を問わず、32℃~34℃が適温。就寝中に温度が高くなると、無意識に寝返りをうって寝床の中の空気を入れ替え、温度を調節しています。重すぎる布団や厚着は寝返りを妨げ、上手に温度調節ができません。
通常は就寝1時間前までに入浴を。熱めの湯に入ると興奮して、眠れなくなるので、ぬるめの湯に入って体の芯から温まりましょう。半身浴の際は、肩に乾いたタオルをかけるなどして、上半身が冷えないようにしましょう。また、熱めのシャワーなどで浴室をあらかじめ温めておくとよいでしょう。
冬に布団が冷えていると、寝つきが悪くなるのであらかじめ温めておきましょう。自然な温かさが気持ちのいい湯たんぽもおすすめです。布団に入る1時間ほど前に真ん中に置き、全体を温めます。眠るときは、足元にずらして、直接触れないようにし、低温やけどに注意しましょう。
寝る前の飲み物は、柚子茶やハーブティー、ホットミルクなどカフェインの含まれていない、体を温めるものを。適量のアルコールは寝つきをよくしてくれますが、眠りが浅くなりやすく、トイレのために起きることも多くなります。
夜遅くまで仕事をしていたときなど、すぐに布団に入ってもなかなか眠れないこともしばしば。そんなときはリラックスして気持ちを切り替えましょう。本を読む場合は軽いエッセイなどを、音楽やアロマの香りでリラックスするのも効果的です。
人生の約3分の1を占める睡眠。ダイワハウスでは、ご家族が毎日を元気に暮らすために、1日の疲れを癒やし、快適に眠れる寝室環境をご提案いたします。
ダイワハウスの住まいは構造全体を断熱材で包み込むことにより、厳しい外部からの影響を抑え、冬も暖かい住まいを実現。高い断熱性と高い気密性で熱の逃げを小さくし、暖房効率もアップ、足元の冷えやヒートショックも緩和します。鉄骨が冷えにくく、通気性も確保しているため、壁体内結露の抑制にも効果があります。また、熱の出入りが多い窓にも注意を払い、地域に応じて高性能サッシや複層ガラスを組み合わせることも可能です。
眠る前は落ち着いたあかりのもとで過ごすとリラックスでき、眠りにつきやすいといわれます。まぶしい光が目に入ると眠りにくくなるので、寝室の照明は、反射光を利用してやわらかく照らす間接照明がおすすめです。リモコンで明るさが調節できれば、読書のときは明るく、就寝するときは暗くしてリラックス感を高めるなどベッドの中から操作できて便利です。
寝室の照明は明るさよりも雰囲気や居心地を重視。やわらかな間接照明で部屋全体を照らします。
光を天井に反射させる間接照明にすれば、まぶしさを抑えられます。
トイレに行く際などに明るすぎるあかりで目が覚めてしまわないように、足元にはフットライトの弱めのあかりを。