猫と暮らす家も作ってほしい 〜会社見学編〜

┃会議にも参加しちゃう!?「会社がおうち」の2匹の猫たち

「猫と暮らす家もつくってほしい」について、いろいろ打ち合わせをしていく中で「オフィスに猫がいる会社がある」という話を耳にしました。なんと大胆な！ しかも、キャットルームまで完備されているとか。ということは「猫が過ごしやすい環境についても考えられているのでは……？」そうピン！ ときました。その会社はマース ジャパン リミテッド。ペットフード、食品や飲料の輸入販売をしている会社です。オフィスで飼われている猫って、いったいどんな暮らしぶりなのでしょうか。

私の理想とする「猫と暮らす家」にも活かせる何かがあるかもしれません。さっそく取材を申し込んでみると、嬉しいことにご快諾をいただきました。

※写真：ウィスカーくん(オス・10才／アメリカンショートヘアー)

（ということで、オフィス見学へ。受付で迎えてくださったのは広報•渉外部の中村由帆さん。）

権之助くん(オス・10才)

受付を通り過ぎると、猫タワーやベッドなどが置かれた猫たちの部屋が。そして猫！ ガラス張りの空間は広々としています。

（猫たちの部屋から伸びているスケルトンのキャットウォークが行き着く先は、なんと会議室。廊下を行き来する社員の頭上に、夢の架け橋があるのです。）

「わわっ！」と興奮しっぱなしの私でしたが、まずは中村さんにお話を伺うことに。
「弊社ではペットケア商品を展開していることもあり、“ペットやペットと暮らす人たちの気持ちを理解する”ために、オフィスで２匹の猫を飼っています。アメリカンショートヘアーのウィスカーと、保護猫だった権之助（共に10才になるオス）です。２匹のためのキャットルームがあり、社員は自由に入室できるんですよ。彼らが６才のとき、２匹の運動不足を解消するためにクリスマスプレゼントとしてふたつの部屋をつなぐキャットウォークを作りました。キャットウォークを渡って、この会議室との往来が自由になり、ウィスカーもゴン(権之助の愛称)も行動範囲が広がりましたね」(中村さん)

（猫たち来ないかな…視線はついつい頭上のキャットウォークに。）

「ミーティング中にひょっこりやって来ることもある！」その言葉が終わらないうちに登場したウィスカーとゴン。権之助はやや警戒心が強いそうですが、ウィスカーは社交的。日ごろからミーティングをしているテーブルの上にやって来ては場を和ませたり、ニャンともいい仕事をしてくれるそう。

（今回もなんと握手をしてくれました。）

┃家づくりにも活かせそうな工夫がいっぱい

「この２匹の行動を近くで見ることで、“あ、猫って気まぐれなんだ”とか“しつこくされるのはイヤなのね”など、社員が猫本来の性質を知ることができる、それが利点です。また、２匹の情報を交換しあうことで、社員同士のコミュニケーションが広がったり、仕事の合間に猫とふれあい、いい気分転換ができたり。２匹がいてくれて、よいことはたくさんありますよ」と笑顔で話す中村さん。

（猫のストレスにならないよう、キャットウォークは人が手を伸ばしてもギリギリ届かないくらいの高さに設置されていました。）

遊べる場所だけでなく、ゆっくりくつろげる場所も作ってあったり、高いところが好きな猫たちのために、キャットタワーを設置したり。キャットウォークも人が手を伸ばしても届かない距離を探って高さを決めるなど、家づくりにも活かせるような工夫があちこちに施されています。見学できてよかった！

（帰り際、猫たちの部屋では社員の方が権之助とコミュニケーション中でした。2匹はまさにマースさんの癒し担当です）

ちなみに、ウィスカーと権之助には健康管理してくれる獣医師さんもいて、社員が出勤してこない土日祝日にはキャットシッターさんが来てくれるのだそう。ニャンともしあわせな２匹だニャ……。
中村さん、そしてウィスカーとゴン、今日はありがとうございました。