育児を積極的に楽しむ「イクメン」はすっかりおなじみですが、「カジメン」はご存知ですか?カジメンとは、家事に熱心な男性のこと。では、男性たちは実際どれくらい家事をしているのでしょうか?大和ハウスのメールマガジン読者にご協力いただき、「いまどきのカジメン事情」を探ってみました。
※調査期間:2011年10月19日~2011年10月25日 総回答数601件
お風呂掃除は、毎日入るついで、でしょうか。2位「屋外の掃除」、3位「食事の後片付け」や、「蝶番に油を差したり、電球を交換したり、家のメンテ全般(40代女性)」「車の掃除やパソコン周辺機器の設置(20代女性)」といった家事や、買い物に行く時の車の運転などが、男手が期待される分野のようです。
しかし、ご主人からは「結婚当初から私がするとやり直しになるので、やらせてもらえません(60代男性)」とお嘆きの声も。では逆に、苦手な家事から取り組んでみませんか?ご家族がきっと惚れなおしますよ!
トイレ掃除より汚さぬが先
ワースト1位のトイレ掃除で気になるのは不快な匂い。原因は尿ハネです。尿が分解されるとアンモニア臭が発生し、さらに乾燥すると卵の腐ったような匂いまで。この困った尿ハネは、便器のふち裏だけでなく、床や壁にも飛び散っています。そのため最近は洋式便所に座って小用を足す男性もかなり増えているとか。 匂い防止のカギは、掃除で清潔に保つこと。さらに、用を足した後の匂い消しにはマッチを1本。マッチの硫黄が燃焼して臭気成分と反応し、消臭効果が得られます。ついでにアロマのお香に火をつければ、トイレがリラックス空間に変わります。もちろん火の元にはご注意ください。
トイレが嫌なら、せめて部屋のお掃除を!
Kop ロールクリーナー
アッシュコンセプト株式会社
グッドデザイン賞のコロコロで部屋をキレイに。
それもダメならパソコン周りはお任せします!
Mopet ハンディモップ
株式会社サンハーティネス香産
マイクロファイバーのモップでホコリをお掃除。
洗濯で男前度を上げる
ひとくちに「洗濯」といっても、洗濯機で洗う、干す、取り入れる、たたむ、アイロンをかける、など作業はさまざま。男性の皆さん、まずは、どれか1つをやってみてはいかがでしょう。または、お気に入りの服だけでもご自分で洗濯してみては?
そもそも洗濯なんて面倒だ!という方には、クリーニングという手段もあります。皮脂など油性の汚れを落とすのはドライクリーニング、汗じみを落とすのはウェットクリーニングです。また、ドライクリーニングの表示マークは、ドライクリーニングが「できる」という意味で、ドライオンリーというわけではありませんのであしからず。
Tシャツの首を伸ばさず干す技術
ヒトフデ
アッシュコンセプト株式会社
襟元を伸ばさず干せる一筆書きハンガー。
ママ降ってきたよ?パパお願い!
雨降りセンサー
旭電機化成株式会社
雨を感知し、光とアラームでお知らせします。
男子、どんどん厨房に入るべし
アンケートのワースト3位はお料理。近頃は料理教室に通う男性も増えてきましたが、忙しくて時間がない方には電子レンジでチン料理がおすすめです。電子レンジで使える食器やシリコン容器に、食材や調味料を入れてチンするだけ。炒め物や揚げ物より、油が控えられて健康的です。
ポテトをチンして手作りチップス
チンしてシャカシャカチップス
株式会社曙産業
レンジで簡単!手作りチップス。自分だけのオリジナルチップスが楽しめる!
焼き魚も電子レンジでチン
マイクロウェーブヒート
株式会社クリヤマ
開きの焼き魚なら約3分。
肉や野菜もOK。
つい面倒だと思われがちな家事ですが、楽するコツや楽しむ方法を見つけて家族みんなで分担すれば、家庭も丸くおさまります。今日からぜひチャレンジしてみてください。
「イクメン」とは子育てに積極的なメンズのことですが、広義の意味でとらえると、子育て真っ最中のパパはもちろん、お孫さんがいるおじいちゃんも、将来子育てするであろうお兄ちゃんも、イクメンの候補生です。そこで、メールマガジン読者へのアンケートを出発点に、男性にどんなことが期待されているか考えてみました。
※調査期間:2011年10月19日~2011年10月25日 総回答数601件
子どもとの外遊びは体力がないと務まりません。幸い、男性は「外で遊ぶ」ことに協力的。ここは、さらにご活躍願いましょう。でも、そもそも、なぜ子どもにとって外遊びが大切なのでしょうか?
外遊びがもたらす効果
文部科学省の統計によると、昔に比べて肥満傾向の子どもの割合が増加しているそうです。肥満は高血圧や高脂血症、将来の生活習慣病につながるおそれがあります。肥満防止にも、幼い頃から外遊びを習慣づけたいものですね。
からだを動かす外遊びは、思いきり動き回ることで基礎体力が向上し、筋肉も骨も発達します。また、からだを動かすと食欲がわき、適度に疲れることで夜もグッスリ、健康的な生活習慣が身につきます。さらに、他の子どもと関わることで社会性や常識も育ちます。
- 視覚 /
- 散歩しながら、季節の変化を目で感じ取りましょう。手をつなげば触覚も刺激されます。
- 聴覚 /
- 鳥や虫の声に耳を傾けると生き物に対する興味が深まり、人間性も深まります。
- 嗅覚 /
- 花や草の匂い、雨上がりの土の匂いなどに敏感になり、感受性を豊かに育てます。
- 味覚 /
- からだを動かした後は、甘いジュースは不要、一杯の水がおいしく感じられます。
- 触覚 /
- 土や草の上をはだしで歩いてみましょう。砂遊び・泥遊び・水遊びも身体感覚を育みます。
赤ちゃんがいるご主人に、子育ての何が大変?と聞くと、答えは「なぜ泣いているのか、気持ちがわからないこと」。何をしても機嫌が良くならない時もあり、パパも赤ちゃんも互いにストレスがたまります。
そんなパパママにおすすめしたいのが「ベビーサイン」。これは、まだ言葉をうまく話せない赤ちゃんと、手話やジェスチャーでコミュニケーションするアメリカ発祥の育児法です。普段の語りかけに手の動き=ベビーサインを添えるだけで、赤ちゃんも自分から手でおしゃべりできるようになるのです。
ベビーサインの例
手の動き
片手をグーパーします。サインの見せ方
赤ちゃんにミルクやおっぱいをあげるときに、サインを見せましょう。
手の動き
片方の手のひらの上でクッキーの型をとるように動かします。サインの見せ方
おやつを赤ちゃんに与えるときに見せましょう。
手の動き
片手人差し指を下腹の辺りから前にピッピと動かします。サインの見せ方
「おしっこ」と「ウンチ」はトイレトレーニングの前から、おむつを替えるときに「たくさん、おしっこ出たね」などという語りかけと一緒に見せていきましょう。
手の動き
立てた親指をもう一方の手で軽く握り、下の手をスポッと下へ引き抜きます。
赤ちゃんの要求がわかれば、育児がもっと楽になります。赤ちゃんと世界も共有でき、楽しんで育児ができるようになります。パパやママだけでなく、お兄ちゃんお姉ちゃん、おじいちゃんおばあちゃんも一緒に覚えて、家族でハッピーになりましょう。
出典: 『わかる!話せる!らくらくベビーサイン』
リンダ・アクレドロ (監修)、スーザン・グッドウィン(監修)、吉中 みちる(監修)
「カジメン」「イクメン」と男性の奮起に期待するばかりでは申し訳ありません。大和ハウスは、家づくりの専門家の立場から「家事」と「育児」をサポートしたいと考えています。「家事」がしやすい間取りや動線を追求するのは、家づくりを考える上でもちろん重要なことですが、ここでは主に「育児」がしやすい家について考えてみたいと思います。
ご紹介するのは、「コミュニケーション」と「子どもの成長」の2つのキーワードを掲げて、さまざまなアイデアをカタチにした住まいです。子どもの成長が見える空間や、家族が必ず顔を合わせるダイニングなどのレイアウトをご提案しています。
全体が見渡せるワンルーム空間
キッチンで家事をしながらフロア全体が見渡せるので、リビングや和室にいる子どもにも目が届きます。遊んでいる様子を見守ったり、リビングで宿題をする子どもの質問に答えたり、家族のコミュニケーションが深まります。
ベビーカーもしまえる土間収納
靴はもちろん、ベビーカーも玄関の収納へ。子どもを玄関の上がり框に座らせてから、ベビーカーをしまえます。
家族が必ず通る階段です
家族が必ず顔を合わせるように、玄関からはダイニングにある階段を経由して2階へ上がります。
食品ストックは手近なところに
キッチンで子どもといっしょに楽しくお料理。そんな時に、食品ストックがすぐに取り出せるパントリーが手近にあれば便利です。
家では、家事も育児も「全く何もしない」男性もいらっしゃいましたが、大切なのは夫婦や家族で思いやる心です。また、子育てはパパママだけでするものではなく、周りのサポートの手も必要。その手のひとつとして、大和ハウスの手も、育児に、家事にと使っていただけたらと思います。