ひだまり動物病院
武田先生のコラム
ロイヤルシティ阿蘇一の宮リゾートでは、今ペットと暮らす人が増えています。
このコーナーでは武田先生(ひだまり動物病院 院長)に
阿蘇でペットと暮らすことの喜びや注意すべき点など
シリーズでご紹介します。
■ひだまり動物病院 院長
●中川動物病院勤務
●神奈川県自然環境保全センター勤務
●NPO法人どうぶつたちの病院イリオモテヤマネコ保護プロジェクト
●会津若松市でくまんち動物診療所を開設
●熊本 阿蘇市にて、ひだまり動物病院を開設
♯03
~ 季節の変わり目にご用心 ~
春に飛来した親ツバメたちに愛情こめて育てられ、
電線に一列に並んで飛翔訓練をしていた愛らしい幼ツバメたちも姿を消し、
親と共に南へ旅立っていったようです。
夜には、秋虫の声も聞かれます。
阿蘇も、朝晩はだいぶ涼しくなり、秋の訪れを感じます。
皆さまも、夏の間にワンちゃんや、ネコちゃんたちと、
いろいろな思い出ができたのではないでしょうか?
今年の夏は、珍しく、梅雨が明けないような夏だったといわれています。
なんとなく、雨も多く、むしむしとした日も続きました。
そのような理由からか、ワンちゃんやネコちゃんの皮膚炎などで、
悩まれた方も多かったのではないでしょうか?
皮膚炎も、寄生虫の感染や、アレルギー、カビ、雑菌、虫さされなど、
原因はさまざまです。
もしも、ペットたちが痒がったり、脱毛が激しかったりする場合には、
動物病院へ相談してみましょう。
痛いのも、もちろんですが、痒みも、動物たちにとっては、
相当のストレスになります。
オーナー様愛犬(平成26年6月撮影)
この時期、子猫たちの病気も多いかもしれません。
まだ十分に抵抗力もないので、何か症状がある場合には、
早めに動物病院を訪れてください。
健康な子猫たちも、初年度は、2か月過ぎ、3か月過ぎに、
2回のワクチン接種が必要となります。
賛否両論ですが、ネコちゃんたちを危険な病気から守るためには、
やはり室内飼育が一番かと思われます。
皆さまは、5月末からのワンちゃんのフィラリア対策は万全でしたでしょうか?
まだ、10月末まではフィラリア対策が必要ですので、
まだ・・という方も、是非、動物病院にご相談ください。
万が一、フィラリア検査で陽性となってしまったワンちゃんも、
5~6年もの寿命があるフィラリア成虫が、
これ以上ワンちゃんたちの血管を傷めないように、
さらなる対策が必要となります。
オーナー様愛犬(平成26年6月撮影)
また、季節の変わり目でもある今頃は、人間と同様に、
ペットたちも体調を崩しがちになります。
急に食欲や元気がなくなったり、咳が出だしたり、
下痢、嘔吐などの症状がある場合には、やはり、早めの対策が一番です。
何かいつもと様子が違うなと思われましたら、
早めに動物病院へご相談ください。
これから、ペットたちにとっても、私たちにとっても、
過ごしやすくなる季節が訪れます。
日の入りも早くなってきたような気も致します。
一日、一日を大切にペットたちと共に、皆さまがお元気に過ごされますよう、
心よりお祈り申し上げます。
■ひだまり動物病院