2018年1月15日に行われた、ダイワハウスの『家事シェアハウス』体験イベント。ワーキングママ7名とお子さま7名が参加し、にぎやかなイベントとなりました。当日は『家事シェアハウス』についてのレクチャーと建物見学、ゲストを招いてのトークセッションが行われました。
『家事シェアハウス』は、
家族の意識を変えてくれる家だと実感!
写真左から、松前博恵さん、河崎環さん、氏家祥美さん、ダイワハウス 多田
イベントの後半では、司会役に様々な働き方をしているワーキングマザーを応援する会社「ジェネリーノ」代表の松前博恵さんを迎え、コラムニストの河崎環さん、ハートマネー代表 / 家計研究家の氏家祥美さん、ダイワハウスの多田綾子によるトークセッションを実施。会場のママたちも交えて、家事シェアについての活発な意見交換が行われました。
司会の松前さんが、「皆さま、『家事シェアハウス』をご覧になっていかがでしたか?」と会場に声をかけるとママたちからは、さまざまな感想が聞かれました。
- 玄関からリビングへ行くとき、動線が2つあるのがよい。パブリックとプライベートの切り分けができそう
- 自分で自分の持ち物を管理できるしくみがいい。玄関脇に小物を置く場所があるから、忘れ物も減りそう
- 自分がやった方が早いと思っていたけれど、『家事シェアハウス』のようなしかけがあれば、家族を自然に巻き込んで家事ができる
- 小さい子でも手が届く位置にスイッチがあって便利。でも、最初のうちはいたずらしちゃいそう(笑)
- 家そのものに、家族の意識を変えるしくみがあるのがスゴイ
ダイワハウスの多田からは、「建物を見学しているとき、お子さまたちが家に興味津々だったのが印象的でした。扉を開けたり閉めたり、何を入れるの?とのぞきこんだり。その好奇心は、自ら家事をやってみようという気持ちにつながるのではないでしょうか」という話が。「ママたち皆、気分が上がっていましたよね(笑)。ママのテンションが上がる家って、いい家だと思うんです。これなら私の負担が減るって実感できたのではないかな」と河崎さん。
氏家さんからも、「『名もなき家事』が見える化されているのが、『家事シェアハウス』だと思いました。見える化されることで、行動が変わるんですよね」というお話がありました。
家事シェアへの罪悪感は不要!
ママが笑顔になれる暮らしを目指そう
松前さんからゲストのお二人に「家事シェアを実現するために、大切なことは?」との問いには、「ママ自身も、罪悪感をなくすことですね。家事はやっぱり妻の仕事、という気持ちが残っていると、負い目を感じてしまいがち。今の子どもたちが社会人になる時には、共働き世帯はもっと増えているはず。家事を自然にできる人に育てることが、大人たちの務めだと思います」と氏家さん。ちなみに、氏家さん宅では、お子さんが小学生になったときに上履き洗いをしたら、お小遣い50円という取り決めをしたそう。それが同じマンション内で広がり、子どもたちが皆自分で上履きを洗うようになったとか!「男の子2人の母として、当たり前に家事をする人間に育てる責任を感じています(笑)」。
「ママが働いているから、夕ご飯が遅いとマイナスに捉えるのではなく、ママの帰りが遅いから、僕がご飯をつくれるようになった、自分で自分のことができる子になれたと、プラスの方向に向けられるといいですね。物は言いようで、認識のしかたで現実も変わっていくんです」と河崎さん。ママが負い目を感じていると、その気持ちは家族に確実に伝わるとか。「家事一切を背負って疲れ切ったワーキングママを、私はたくさん見てきました。ママが笑顔でいることは、家族にとって一番大事。ママが元気なら、パパも子どもも元気になります」。
多田からも、「昨年実施した『家事シェアハウス』の見学会には、4800組のご夫婦にご参加いただいたのですが、意外にも夫の評価の方が高かったんです。家事をやらされる感はなく、妻が笑顔になってくれるならやりたいという気持ちがあるようです」。夫たちは、妻が思うよりもずっと妻の役に立ちたいと考えているのかもしれません。また、実際に『家事シェアハウス』に住んでいるご家族へのヒアリングでは、「この家に住み始めてから、子どもが自主的に手伝い(お米研ぎなど)をするようになった」、「夫婦が以前よりもお互いを気遣うようになった」という声が聞かれたそうです。
松前さんからは、「わが家の男子2人は、ゴミ出し程度しかしない人に育ってしまいました(苦笑)。なんでも自分でやりたがる5歳くらいのときに、忙しいから、ママがやったほうが早いからと断ってしまった。やる気の芽をつんでしまったんですね。ここにいるお子さまたちは、まだまだこれから。最初が肝心です!」と、反省を込めた体験談がありました。
トークショーでは氏家さんが開発協力した『家事年収シミュレーター』の紹介もありました。『名もなき家事』も含めた家事労働を年収換算するといくらになるか?がわかるシミュレーターです。「金額が高い方が自分の価値が高いと考えがちですが、それだけ家事を多く負担しているとも考えられます。シミュレーターで挙げられた家事以外に、家族の健康管理や学校でのトラブル回避など外注できない大切なタスクがありますよね。むしろそちらに注力できるように、家族で家事をシェアしたり、時には外注も考えてよいのではないでしょうか」(氏家さん)。
最後に会場から、「子どもが大きくなったら、『家事シェアハウス』の暮らし方はどう変わるのでしょうか?」という質問が。多田からは、「10年、20年経ち、子どもたちが巣立ったあとは、夫婦二人の暮らしになりますね。たとえば『自分専用カタヅケロッカー』の2つを来客用、もしくはお孫さん用にしてもいいかもしれません」という回答が。「自分のことは自分でという習慣づけは幼児期からが肝心ですが、本当の意味での家事参加は中高生くらいからだと思います。その年代を見据えて、次の提案も考えています」。
『家事シェアハウス』は、全国のダイワハウスの建物で見学できます。百聞は一見に如かず、ぜひ家族みんなで、家事を楽しくシェアできる工夫を体験してみませんか?
プロフィール紹介
松前 博恵(まつまえ ひろえ)
ジェネリーノ主宰。メーカー、出版社に勤務後、子どもの小学校入学と同時に独立し、次世代の働き方で、時代を革新する女性のコミュニティ「ジェネリーノ」を立ち上げ、現在に至る。二児の母。
著書:「肩書きをなくしたスーパーウーマンースペシャリスト主婦のお仕事ー」(ジェネリーノ文庫)
河崎 環(かわさき たまき)
スイス、英国での暮らしを経て帰国後、Webメディア、新聞、雑誌への寄稿、テレビ・ラジオ出演も多数。政治経済から少女漫画、デザインまで、多岐にわたる分野での記事・コラム執筆を手がける。二児の母。
著書:「女子の生き様は顔に出る」(プレジデント社)
氏家 祥美(うじいえ よしみ)
家計研究家。専業主婦、FP会社役員を経て、2010年にFP事務所ハートマネーを開設。女性、共働き家族を対象に、手間のかからない「貯める・増やす仕組み」を提案している。二児の母。
著書:「いちばんよくわかる!結婚一年生のお金」(学研パブリッシング)ほか
多田 綾子(ただあやこ)
大和ハウス工業株式会社 住宅事業推進部。一級建築士。インテリアコーディネーターでもあり、12年前から収納や暮らしの提案を行う。また、社員の勉強会やお客様へのセミナーを全国で実施。
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