スタッフからの現地便り（2016年01月22日）｜ロイヤルシティ宮城蔵王リゾート｜田舎暮らし・別荘

勿来の関はいずこ？

更新日：2016年01月22日
カテゴリ：歴史

吹く風を
　勿来の関と思へども
道も狭（せ）に散る
　山桜かな　　　　源　義家

源義家が奥州を平定した帰りに勿来（なこそ）の関で
詠んだ歌です

なんとなく覚えていた歌ではありますが・・・
勿来（なこそ）という言葉はとても印象に残っていたせいか
仙台から松島に抜ける道に「勿来の関」と看板が出ている
のを見つけてハンドルを切ってみました

「惣の関ダム」の手前に「勿来神社の碑」発見！
なんともわかりにくく・・・一度ダムの上まで息を切らしながら
登って行ったのですが・・・実は駐車場の目の前にこの碑が・・・

奥に見えるのが勿来神社の鞘堂です

簡素ではありますが立派な杉林に囲まれ
鞘堂が説明書の看板と共にありました

建物事態は木の朽ち方から見て新しいようですが
勿来神社自体は江戸時代の建立だとか

さて、「勿来の関」は『奥州三関「勿来・白河・念珠（ねず）」』
の一つとして平安時代から現代までに和歌として125首も詠まれた
とwikipediaにあるように文学的にはよく題材とされていますが
実際のところはどんな役目だったのかも場所もあまりわかって
いないとの事

ですから、勿来の関は福島のいわきでしょ？と思われる方も
多いかと思います
確かに観光地として整備されているのはいわきですが
「勿来」＝「来るな」と言う意味で「蝦夷は来るな」という事を
考えると国府多賀城から約4kmにある利府町森郷字名古曽の
この地が勿来の関ではないのか？と言うのもうなずけます