スタッフからの現地便り（2010年11月11日）｜ロイヤルシティ阿蘇一の宮リゾート｜田舎暮らし・別荘

【あそ通信】～小天（おあま）温泉～夏目漱石の小説『草枕』の舞台となった温泉

更新日：2010年11月11日
カテゴリ：暮らし方

『草枕温泉てんすい』の露天風呂からの眺め。
天候にもよりますが、空気が澄む秋から冬にかけての景色が美しいとか

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~小天温泉~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

　熊本県玉名市天水町にある『小天温泉』。
大正時代までは5～6軒の温泉宿があったそうですが、現在その湯を楽しめるのは公営の温泉施設『草枕温泉てんすい』と、旅館『那古井館』の2カ所です。
泉質は、弱アルカリ単純泉で、神経痛や筋肉痛、冷え性などの効用があります。
45．5度の源泉を加水せず使用した、無色透明でサラッとした湯が特長です。

　小高い丘の上にある『草枕温泉てんすい』の露天風呂からは、熊本、福岡、佐賀、長崎の4県を一度に眺めることができ、天気の良い夕暮れ時には雲仙普賢岳の雄姿と有明海に沈む夕日を作り出します。
優れた泉質だけでなく、景色の美しさも魅力の温泉です。

　また、小説『草枕』の舞台となったことから、漱石ゆかりの温泉としても知られています。
『草枕温泉てんすい』の駐車場そばには、漱石をはじめとした小天の歴史に関連する人物の資料が展示されている「草枕交流館」があります。
400メートルほど手前には、漱石が実際に宿泊した「前田家別邸」もあり、全国から漱石ファンが訪れています。
両方に足を運んで小天の歴史にふれた後に温泉に行くと、温泉施設内の展示から、風呂・建物の造りまで、一つ一つの理解が深まります。

　冬にかけては特産の天水みかんが旬を迎えます。
みかん狩りも予定に加えて、“小天での一日”を満喫するのもおすすめです。