「霧島六社権現」の一つ「東(つま)霧島神社」を訪れてみました。霊峰高千穂山の裏側、その裾野に鎮座する東霧島神社(つまきりしま)は神話、日本の国を創った神様とされるイザナギノミコトを主に祀られています。
「霧島六社権現」とは「霧島神宮」をはじめとする「霧島東神社」「東(つま)霧島神社」「狭野(さの)神社」「霧島岑(みね)神社」「夷守(ひなもり)神社」の霧島山周辺に鎮座する六つの神社です。
六社権現は「霧島御山信仰」で、創建は第10代崇神天皇の代と言われ、ニニギノミコトが天孫降臨された際に、初めて祖先の神々を祀った場所と伝えられています。
霧島山周辺の神社を六社権現として整備したのは、10世紀村上天皇の頃、天台法華仏教を奉じ修験道信仰を確立した性空(しょうくう)上人です。
境内には、龍王神水の祠があります。ここから沸いてくる水で小銭を清めれば、開運良しということで私も早速500円硬貨を洗わせていただきました。
龍王神水の奥には古事記にも出てくる石「神石」。その断面は石目とは関係なく切り裂かれているそうです。
本殿に向かう「鬼岩階段」別名「振り向かずの坂」不揃いの石段と、その横にそびえ立つ樹齢1000年を超える、「幸招大楠」が威圧感を与えます。その昔、僧侶たちがこの石段を上り下りしながら修行したとか。一心に願い事を唱えながら振り向かず石段を登ると、その願いは叶うそうですよ。
神門をくぐりぬけて、社殿にて参拝をすると御神輿が置かれていました。この御神輿は1639年に薩摩藩第19代当主、島津家久公が奉納したものだそうです。神門横、その右側の杉の木を見上げると、龍神様の頭のような枝振りがくっきりと見えます。何かご利益がありそう…。
この地も霧島山をとり巻くパワースポットの1つ。ぜひ訪れてみてください。
霧島東神社
宮崎県都城市高崎町東霧島1560
TEL 0986-62-1713
■ 交通アクセス ロイヤルシティ霧島妙見台より約46㎞(車で約1時間9分)
■上記の写真はすべて平成24年12月に撮影されたものです。