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スタッフからの現地便り

過去から学び、今を知り、そして未来を考える-海上自衛隊鹿屋航空基地史料館

  • 更新日:2013年05月24日
  • カテゴリ:周辺情報

五月晴れの陽気に誘われて、海上自衛隊鹿屋航空基地の史料館へ行ってきました。ここは対潜哨戒機や救難ヘリコプターの航空基地として、日本の南西海域の安全と、奄美群島から甑島列島に及ぶ広大な海域や離島の海難、救急の輸送に欠かせません。

                
 この基地は戦前から使われている歴史ある航空基地であり、第二次大戦中には特別攻撃隊の出撃基地でもありました。その規模としては第二次大戦末期、鹿屋海軍航空基地からは908名、近くの串良海軍航空基地からは363名が特攻隊員として出撃し、日本で最も多く特攻隊員が飛び立った地です。

 その一角に鹿屋航空基地史料館があります。昭和48年(1973)12月に開館。平成5年(1993)に「新史料館」としてリニューアルオープンしました。旧日本海軍時代から現代の海上自衛隊の実機や復元機が展示してあります。戦争に関する資料や海上自衛隊の装備の変遷、活動等を展示することで、国防を広く理解                                           
                   してもらうため開設されたそうです。 

 
 
 史料館内に入ると、正面に大きなステンドグラスが迎えてくれます。平山郁夫氏による「夕映えの桜島」という作品です。2階へ上がると旧海軍航空隊関連の展示となっています。旧海軍航空隊の軌跡など、日本帝国海軍創設期から第二次世界大戦までの資料展示ほか、作戦の一環として神風特別攻撃隊が誕生し、作戦が敢行されるに至った経緯やそれに使用された機種、各方面別の特攻作戦など神風特別攻撃隊の全容についての解説などがされています。また、戦地に飛び立った特攻隊員の遺影や遺書等も展示されており、身を犠牲にした彼らの至高な精
                神が偲ばれます。
 
 
                        
 フロアーの中心には第二次大戦の名機「零式艦上戦闘機52型」が復元展示してあります。このゼロ戦は、平成4年に2機のゼロ戦が錦江湾と吹上浜の海底から引き揚げられ、ともに補う形で1機の機体となりました。修復には自衛隊隊員や技術者の情熱のもと、平成5年に展示されました。コクピット内部の計器類もなかなか精細。同じく復元され
た栄(さかえ)エンジン21型は機体に組
み込まず、別に展示してあります。
 
                              
                                  この照準機とプロペラの向こうにどんな景色を見たのだろう…。
 
 
 








 1階は海上自衛隊航空部隊関連の展示で、海上自衛隊航空部隊の発展と過程その中で活躍する隊員の姿など、現在の海上自衛隊の活動状況を紹介しています。S-61A救難ヘリやP-2J対潜哨戒機のカットモデルやコクピット部分、それに機内に装備されていた対潜計器 
                   類のパネルが、実機のまま展示されています。
                               

                                                                                                                 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
                    

 
 
 





屋外には、海自に在籍した各種航空機がところ狭しと保存展示されていました。
 
 
 
 
 
 
 

                     

 
 
 
 
 
 
                        

 
 
 















 売店にはレストハウスが併設されていて、海上自衛隊名物の鹿屋海軍航空カレーが食べられます。ステンレスの器に盛られたカレーはレトロチックで味付けもどこか懐かしい。お土産にどうぞ。








 





戦後48年の眠りから覚め復元された「零式艦上戦闘機」は今の私たちに何を問いかけているのでしょう…。

 

 


撮影日時:全て平成25年5月



海上自衛隊鹿屋航空基地史料館
〒893-0064
鹿屋市西原三丁目11-2
電話 0994-42-0233
■交通アクセス:霧島高千穂リゾートランドより約76㎞(車で約1時間55分)

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霧島は山・川・海が身近にあり、また温泉にも恵まれた自然豊かなところです。霧島はもちろん、鹿児島全体の魅力もお届けしていきます。

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