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全区画温泉付!霧島連山の麓でゆったり暮らす。温泉つきスローライフを楽しむ。
今回のテーマは、滝と発電所です。 東洋のナイアガラと称される 伊佐市「曽木の滝」へ出かけてきました。 高さ12mと落差はありませんが、 滝の幅は210mと広く、四方八方から流れ落ちる瀑布は迫力満点で、不思議な光景です。 曽木の滝公園にはお土産品やお食事処が軒を並べます。 なかでも鯉料理が名物とのこと。 また、公園内には清水神社があり 『縁結び と 安産の神様』とあります。 意外だったのが、 NHK朝の連続ドラマ「花子とアン」にも登場する歌人“柳原白蓮”は1957年(昭和32年)にこの曽木の滝を訪れ 歌を詠んでいます。 ちなみに、 1587年(天正15年)川内において 島津氏と豊臣氏の和睦が結ばれました。 その際、秀吉は帰路、 この曽木の滝を訪れています。 曽木の滝には「曽木発電所遺構」と して、二つの水力発電所跡が今もその面影を残しています。 曽木第一発電所は 曽木の滝公園の滝より約400m下流に位置し1907年(明治40年)に完成しました。 出力800kwでその多くの電力は、 近郊の町村や牛尾金山へ送られていたそうです。 当時、牛尾金山は年間産金量500㎏を超える日本屈指の鉱山でした。 その後、1910年(明治43年)曽木第 二発電所が完成しました。この発電所 は曽木の滝公園から新曽木大橋を渡 り約1.5㎞下流域にあります。 滝から取水し、水路とトンネルを使っ て水を引き、発電所の背後の斜面上 方にあるヘッドタンクという貯水槽を経 由し、4本の導水管で発電所内のドイ ツ・シーメンス社製の発電タービン4基 を駆動しました。 最大出力は6,700kwの発電能力 があったといわれています。 1965年(昭和40年)、 建設省鶴田ダムの完成と同時にその歴史に幕を降ろし、周辺の集落と共に湖底に沈んでしまいました。 曽木第二発電所の全体が観られるのはダムの水位を下げる5月から9月頃 の渇水期だけです。 これらの発電所を作ったのは、 野口 遵(したがう)という方です。 【1873年(明治6年)~1944年(昭和19年)】 野口氏は「電気化学工業の父」「朝鮮半島の事業王」などと称された 事業家です。 維新の後、 欧米列強に学び、 追い付き追い越せと 近代的な国づくりを 志した明治政府。 富国強兵や殖産興業が国策として掲げられ、電力事業は様々な産業発展の礎となったことでしょう。 湖底に建つ西洋の古城を思わせるレンガ造りの佇まいは、今もその偉業と、近代国家への過程を物語る日本の産業遺産と感じました。 ■撮影年月日/全て平成26年7月 ■曽木の滝公園 ■伊佐市大口宮人635番地 電話 0995-23-1311
■交通アクセス/ロイヤルシティ霧島妙見台より約50㎞(車で約75分)
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霧島は山・川・海が身近にあり、また温泉にも恵まれた自然豊かなところです。霧島はもちろん、鹿児島全体の魅力もお届けしていきます。
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