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温泉付!宮城蔵王の山々のふもとで暮らす。別荘、定住どちらにも適しています。
その64「 夏・点描 」
みなさま、こんにちは。 立秋も過ぎ、暦の上では秋ですが、猛暑が続いていますね。蔵王でも暑さを感じながら過ごすことが多いとはいえ、朝夕にふと秋の気配を感じることが多くなったように感じます。暑さ寒さも彼岸まで、と申します。秋彼岸ももうすぐです。燃える秋を前にしてゆく夏を惜しんでみました。
蔵王町小村崎地区からの眺めです。 お山のシルエットは夏そのものの威容を誇っているものの、手前に見える田んぼの稲は、重さを増してお辞儀が深くなってきました。稲穂が実るにつれ、田んぼ全体が緑色から黄金色に変化していきます。全国では今年も水害が多数発生しました。蔵王やその周辺ではそういった被害を被ることもなく、実りの秋を迎えられそうなことは、ありがたいことです。もちろん、収穫が終わるその時まで、農家の方がまだまだ気が抜けないのは言うまでもありませんけれど。
お盆前後における、蔵王町内の産直市場での主役は「桃」でしょうか。チェックアウトを終えた観光客の大多数のみなさまが、立ち寄ってお買い求めいただいているようです。さて「桃」の次に控えているのは、なんと言っても「梨」です。県内一の果物王国である蔵王町の果物の王様は、満場一致で「梨」が選ばれること間違いありません。太陽の恵みをたっぷり浴びた梨畑では、たわわに実った梨たちが、出荷の時を待っていました。
果物畑とともに、今の時期に見る機会が多いのが、飼料用のトウモロコシ畑です。広大な畑に大量に植えられています。そんなトウモロコシ畑を見るたびに、あるフレーズが頭に浮かびます。 “ それを造れば 彼が来る ” 1990年のアメリカ映画、「フィールドオブドリームス」の重要なキーワード。この声が頭から離れない農夫が畑に野球場を作り、ここで野球をするために、とっくに亡くなっている往年の選手たちが、トウモロコシ畑をかき分けて次々と現れるという話です。確執のあるままに亡くなった父親と息子との心の交流や、家族愛などがテーマとなり物語は進行し、やがて大団円の運びとなります。 心ポカポカとあたたまる大好きな映画です。夏の日差しを受けて大きく育った蔵王町のトウモロコシ。レトロなユニフォーム姿のシューレスジョー達がそのトウモロコシをかき分けて出てくるのに遭遇したならば、どんなに感激することでしょう!
トンボという生き物は秋のイメージですが、蔵王では春頃からよく見かけます。蔵王は、トンボの生息数が多いらしく、我が家の回りでもたくさん飛んでいます。いつものようにリゾート内の散策に出かけたところ、これまたいつもの場所で恐縮ですが、チャペルの周辺で大量のトンボが飛び交っておりました。下手な鉄砲でも数撃たなくても当たりそうな、そんな数です。日中の暑さはどう考えても夏ですが、トンボが飛び交う空を見ていると、そう遠くない秋の訪れを教えてくれているような気がしました。
夏そのものの点描をテーマに、あちらこちらをウロウロしてみました。我が家に戻り、いつもの見慣れた県道の法面に目をやると、秋の七草のうちの3種が私を迎えてくれました。 「萩・ススキ・オミナエシ」の3種です。 暑さは続いているけれど、夏はゆく、をしみじみと実感いたしました。 ※写真は令和2年8月撮影
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