ターブル・ドゥ・リバージュ
食・趣味・娯楽
ロイヤルシティ鹿部リゾート/2022.02.01
ロイヤルシティ鹿部リゾートが広がる鹿部町の隣、七飯町(ななえちょう)には、北海道駒ヶ岳とその山麓の湖沼群を有する総面積約9,000haの自然公園、大沼国定公園が広がっています。
山麓に点在する大沼、小沼、蓴菜(じゅんさい)沼などの湖沼群は、駒ヶ岳の噴火によって形成されたもので、一帯の総称として「大沼」と呼ばれています。その湖上に広がるのは、噴火による岩屑なだれによってつくられた126もの島々が点在する不思議な景観。周辺には、このダイナミックな自然を一望できる展望スポットが点在しています。
ターブル・ドゥ・リバージュは、この大沼国定公園において、湖畔に接した場所に建つカフェレストラン。古くは日本旅館としてにぎわった建物を利用し、「会話を楽しむように、大沼の景色も気軽に楽しんでほしい」と、2001年にオープンしました。
オープン当初は喫茶のみでしたが、非日常的なロケーションと店の雰囲気に魅せられたお客さんたちから、少しでも長くここで過ごしたいと要望を受け、レストランとしても親しまれるようになりました。額縁のような大きな窓から見えるのは、島々の向こうにはっきりと姿を表す駒ヶ岳の丘陵。店内に入った瞬間、歓声をあげるお客さんが多いというのも、うなずけます。
大沼牛ビーフシチュー(前菜、スープ、パン、コーヒー付き)
湖畔の絶景を楽しめる大きな窓に包まれた内観。ガラスで包まれた暖炉は、この店のシンボルです
七飯町は、北海道の農業の礎を築いた町。かつて西洋の農業技術を普及する人材育成の場だった「七重官園」があったほか、男爵いもの発祥地としても知られています。また、ぶどうやリンゴなどのフルーツや畜産物にも恵まれる、まさに豊かな食の宝庫です。
ターブル・ドゥ・リバージュでは、そうした恵みを惜しみなく使った料理が楽しめます。名物の「大沼牛ビーフシチュー」は、大沼牛を味付け前から3時間煮込み、さらに北海道産原料にこだわった七飯産「はこだてわいん」のワインなどで数時間煮込んだもの。軽くフォークを入れるだけでほろほろと崩れる大沼牛のやわらかさと、しっかりとしたシチューのほろ苦さは、窓からの風景とともに忘れられなくなる逸品です。ちなみに、コースのコンソメスープには、大沼国定公園の蓴菜沼で手摘みされた「じゅんさい」が浮かんでいます。
毎年5月から10月にかけては、遊覧船での「湖上クルーズ」が楽しめます(要予約)。目の前の湖月橋をくぐり、島と島の間を遊覧しながら、ランチやティータイムを楽しむ約30分のクルージング。季節に合わせて遊覧ルートも変わり、風を感じながら大沼の四季折々の自然を満喫できます。
オーナーの娘にあたるスタッフの林智子さんは、6月ごろの景色がお気に入りとか。「気候も暖かくて、日も長く、朝から夕方まで美しい自然が見られます。外にでると鳥の声も聴こえて、気持ちいいです。日常的に見ている風景ですが、「いいね、ずっとここにいられて」と言っていただけるゲストの方から、この地の良さを気付かされているのかもしれません」
(※ターブル・ドゥ・リバージュは、毎年12月から4月ごろまで、雪のため休業されます)