住まう
滋賀
「人と自然に優しい
サステナブルな暮らし」
琵琶湖大橋の風景(大津市)
「自分らしい暮らし」を叶える
心地よいバランス
日本列島のほぼ中央、京都の北東に位置する滋賀県。県土の約6分の1を占める日本最大の湖「琵琶湖」を抱え、豊かな水と緑、そしてこの土地で生きる人々の知恵から生まれた独特の食文化や産業、暮らしが培われてきました。季節や時間ごとに全く違う表情を見せる滋賀の風景は多くの芸術家たちを魅了し、紫式部をはじめ、松尾芭蕉や歌川広重などが訪れては、美しい情景を作品に残しています。
また、江戸時代に整備された五街道のうち二本が合流する滋賀県は、古くから人や物が行き交う交通の要所として栄えました。現在も主要な鉄道や幹線道路が通っており、京都や大阪、名古屋など都市部へのアクセスや生活の利便性も良好です。
盆地でありながら琵琶湖のおかげで一日の気温の変化が比較的小さく、一年を通して穏やかな気候が続きます。内陸県なので台風や地震など自然災害の影響も受けにくく、豊かな自然と利便性が両立する暮らしやすい地域として、近年注目を集めています。
滋賀県地図と周辺地図
賤ヶ岳山頂から見える琵琶湖
彦根城と桜(彦根市)
比叡山延暦寺の根本中堂(大津市)
五個荘の歴史的街並み(東近江市)
鮎の甘露煮
伊吹山と新幹線(米原市)
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅴ
Ⅵ
冬の余呉湖(長浜市)
三井寺観音(大津市)
近江商人の街並み(近江八幡市)
時空を越えるトンネルと桜(甲賀市)
秋のメタセコイヤ並木(高島市)
日本百名山に選ばれた伊吹山を望み、キャンプやスキーなど豊かな自然を活かしたアクティビティが楽しめる湖北エリア。竹生島、余呉湖、居醒の清水など神秘的なエリアでもあります。びわ湖の北側に位置するので滋賀県の中では寒さが厳しく、他の地域では全く積雪がないときでも、湖北は雪に埋もれていることがあります。北陸と近畿を結ぶ「北国街道」が通ることから双方の文化が混じり合った独特の風景があり、「黒漆喰壁」や雪対策として軒を深くした「出し桁造り」の建物が見られるのもこの地域の特徴のひとつ。豊臣秀吉が築いた長浜城があり、ノスタルジックな町並みの黒壁スクエアは多くの人々が訪れる観光スポットです。
琵琶湖の東側に広がる湖東エリアには、国宝・彦根城をはじめ、八幡堀、近江商人屋敷など歴史が感じられる建物やスポットが数多く残されています。築100年を超える古民家や、江戸時代の町割がそのまま残る城下町の街並みを生かした小さいながらもオリジナリティ溢れるショップが増えていて、のんびり歩きながら散策する楽しみも。東京駅から兵庫県の神戸駅までを結ぶJR東海道本線が南北に走っているので、電車を使っての移動も便利です。
琵琶湖の南東に位置し、昔ながらの漁業や真珠の養殖など、人と湖の営みが見られる湖南エリア。2020年に大規模リニューアルを遂げた琵琶湖博物館では、ゾウの化石や本物の木造船、日本最大級のトンネル水槽などユニークな展示を見ながら、様々な角度から滋賀県や琵琶湖を知ることができます。また、自然に包まれた山里が広がる山間部では、甲賀忍者の伝承やこの土地の土を生かした信楽焼など、歴史や自然と調和した独自の文化が根付いています。MIHO MUSEUM、佐川美術館、滋賀県立陶芸の森など文化芸術スポットも多く、アートを身近に感じることのできるエリアです。
目の前には湖が広がり、後ろには雄大な山々がそびえる、水と緑に囲まれて自然をとても近く感じられるエリアです。季節によって表情を変える四季折々の景色が美しく、農業公園「マキノピックランド」では、果物狩りや旬の素材を使った食事を楽しむことができます。湖西エリアは特に琵琶湖の水質が良く、「生水の郷」と呼ばれる高島市針江地区では、透明な湧き水で満ちた水路が町中をめぐり、暮らしに地下水を利用する「かばた文化」が根付いています。
県庁所在地でもある大津市は、飛鳥時代には近江大津宮(おうみおおつのみや)という都が置かれ、以来、人々や物資が行き交う港町、宿場町として栄えました。紫式部 が源氏物語を起筆した場所として知られる石山寺やユネスコ世界文化遺産に登録された比叡山延暦寺、他にも三井寺や日吉大社など歴史に名を残す寺社が市内に点在しています。街と湖の距離が近く、湖畔にはのんびり散歩ができる遊歩道や、景色を楽しめるカフェも充実しています。夜は湖面に映る美しい夜景が楽しめるという一面も。JR大津駅から京都駅まで10分足らずでアクセスできるという利便性の良さも特徴です。
針江の川端(高島市)
針江の川端(高島市)
2019年7月1日、滋賀県はSDGsの達成に向けて優れた取り組みを進める「SDGs未来都市」に選定されました。規格外の農産物や家庭で余った食品を、食糧支援を必要とする人達に無償で提供するフードバンク活動、人と自然に優しい持続可能な農林水産業の活性化と次世代継承、琵琶湖の水草を有機肥料に再生する活動などを通じて、経済・社会・環境のバランスが取れた「世界から選ばれる滋賀」の実現を目指しています。
旧豊郷小学校(豊郷町)
旧豊郷小学校(豊郷町)
日本図書館協会の調査によると、滋賀県民1人当たりの図書館からの貸出冊数は全国2位(2019年)。県内には公立、私立を合わせて図書館が50館あり、お互いに蔵書を融通し合う、0歳から貸し出しカードを作れる制度を設ける、映画鑑賞会を開催するなど、誰もが気軽に足を運べる施設作りに力を注いでいます。
また、県内の各大学では、社会人を対象とした公開講座を実施。国内最高レベルの音響設備と舞台機構を備えた「滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール」では、ライブやコンサートに加え、バレエ 、古典芸能、舞台など充実したプログラムが提供されています。公園や各種施設など余暇を楽しむフィールドも整備されており、子どもから大人まで、生涯にわたって趣味を楽しみ、学び続けられる環境が整っています。
百済寺の紅葉(東近江市)
百済寺の紅葉(東近江市)
滋賀県は、一度行っただけでは出会うことのできない四季折々の絶景で溢れています。琵琶湖岸の各地で開催される花火大会はもちろん、ひっそりとした里山に佇む名所旧跡と桜や紅葉のコラボレーション、川面を舞うホタルや金色の稲穂がなびく田園風景など、ふと足を止めて見入ってしまうような日常の風景が当たり前に暮らしの中に溶け込んでいます。特に、刻一刻と色を変える湖面の風景は、思わず息をのむ美しさ。昔ながらの趣ある風景がそのまま残されている場所は映画やドラマのロケ地に使われることも多く、まるで物語の中で暮らしているようなひと時を味わうことができます。
屋外でワーケーション
屋外でワーケーション
ワークライフバランスの充実がとなえられ、「働き方改革」が掲げられる昨今。テレワークや自由出勤の推奨など、新しい働き方が重要視されるようになりました。
滋賀県は京都や大阪への通勤にも便利なJR線が琵琶湖沿いを南北に走り、乗り換えの手間なく都市部まで移動できる交通の便の良さが魅力です。都市部で働き、静かで環境の良い場所で暮らすライフスタイルが実現できることから、若い世代を中心に人口が増え続けています。また、湖や山を眺めながら仕事をして、朝の時間や仕事終わり、休日は自然の中でリフレッシュする、そんな「ワーケーション」のできる第二拠点としても注目されています。
※各施設の情報は2021年8月時点のものです。