世代を超えてあらゆる人が集い、生態系のように影響しあい、
共に価値を生みだす場所です。
建築家 小堀哲夫氏
室町時代、身分の違う人たちが集まり車座になって議論した場所は「会所」と呼ばれていました。現代における会所とはどうあるべきか。また、創業者 石橋信夫の故郷である「吉野の森」の豊かな生態系をイメージし「森の会所」を施設コンセプトとしました。
「21世紀は『風と太陽と水』を事業化すべき」という創業者の言葉を、建物内の3つのゾーンで表現しました。
計画地での発掘調査では、平城京の住居跡などが多数発見されました。
当時の土地の記憶を、建物内外のデザインに反映しています。
あらゆる人が交わる「風のゾーン」、
ワクワクする賑わいの「太陽のゾーン」、
静寂の中で自分を見つめ直す「水のゾーン」、
それぞれのゾーンを体感してください
参加者の発想をより一層豊かにする会所。外部環境を取り込む中庭を介して各部屋が緩やかに接続。
エネルギーに満ち溢れたグローバルな対話の会所。シームレスに上下階をつなぐフロア構成。
より深い思考で自分自身と向き合う会所。創業者の世界観を表現した静謐で清らかな環境。
着工に先立ち行われた発掘調査では、今世紀最大の平城京跡地(住居跡など)が発見されました。発掘調査で採取した奈良時代の土を外壁材に使用するなど、1300年の歴史の重みを建物に重ねています。また、出土した井戸を施設内で実物展示しているほか、当時の住宅の柱跡形状は1階床仕上げに表現されています。“土地が隆起したような低層部(1・2階)に住宅(3・4階)が乗る”外観デザインとするなど、土地の記憶は施設の随所にとどめられています。
みらい価値共創センターの愛称である「コトクリエ」※は、『コト』と『コ・クリエーション』が組合された造語です。
『コト』には、かつての都を表す『古都』、また多種多様な人々をあらわす『個と』、そして未来を担う人財をあらわす『子と』といった様々な意味を持たせています。
敷地南東に設置した愛称銘板は、見る向きによって愛称やロゴが現れる仕掛け。「ものごとを片方だけからみるな」という創業者 石橋信夫の教えを表しています。
※企業グループ内公募により寄せられた作品の中で最優秀賞に輝き、愛称として採用されたものです。