【イベントレポート】賃貸住宅経営 春の一斉実例見学会
公開日:2022/03/31
2022年3月、賃貸住宅の春の一斉実例見学会が開催されました。
賃貸住宅経営成功のポイントは、ご入居者に選ばれる賃貸住宅であることです。
この見学会は、ご入居者に人気の外観・間取り・設備、また、街並みとの調和などを実例建
物でご体感いただき、実感していただける参加型のイベントです。
見学会は全国各地で開催されますが、ここでは、東京都葛飾区の堀切会場、千葉県の木更津会場、茨城県のつくば会場、3つの見学会をレポートします。
【葛飾区 堀切会場】
堀切会場では、3階建て賃貸住宅商品「GRACA(グラサ)」が展示され、多くのお客様で賑わいました。この物件は、当初、相続対策として土地を購入したいというオーナー様のご希望がありましたが、大和ハウス工業の「PDB(Personal Data Base)システム」(収支やキャッシュフローのシミュレーションシステム)で賃貸住宅経営のシミュレーションを受けていただいた結果、ご自身の土地に建てたいとご決断された賃貸住宅です。
オーナー様は、大和ハウス工業で建てた築約37年の建物が2棟ある土地を保有されていたため、その建物を取り壊して、新しく建て直すことになりました。
立地的にも賃貸住宅のほうが良いと判断されましたが、葛飾区では、3階建て15世帯を超える場合、条例により駐車場の附置義務等が発生するため、ファミリータイプの部屋で14世帯としました。高級感のある賃貸住宅にしたいというオーナー様のご要望から、その頃ちょうど発売されたばかりの「GRACA(グラサ)」を提案。「GRACA(グラサ)」は、「上質で優雅なレジデンス」をコンセプトに、洗練された外観に加え、高遮音床や高遮音界壁を採用し、ご入居者の快適な居住空間を実現した商品です。
ご契約の開始時は、新型コロナウイルス感染症が拡大していた頃でしたから、ゆったりと寛いでいただける部屋にこだわりました。キッチンを広めに取り、バルコニーを大きくすることで、椅子を置いて外の空気を吸えるようにしました。また、3LDKにしたことで、テレワークでの仕事部屋として使うこともできます。居室にはピクチャーレールを設置、玄関はハンガーを設置するなど、暮らしを便利にする設備も取り入れました。トイレのタオル掛けやペーパーホルダーなど、細かなところまで気配りされています。建物のホテルライクな仕様、特に一部タイル貼りにしたエントランスには高級感が漂います。
引き渡し前に全部屋の入居が決まるほど、入居状況も順調です。物件の完成後、オーナー様にも高いご評価をいただきました。大和ハウス工業は、建築会社としての役割だけでなく、長期的な資産運用のご相談までトータルでお応えします。
【千葉県 木更津会場】
木更津会場に建つのは、都市型レジデンス「GRACA(グラサ)」。木更津市では、初めて建設されたため、あいにくの天気だったにもかかわらず非常に多くのお客様が訪れており、関心の高さが伺えました。
この敷地は、元々オーナー様のご自宅が建てられていましたが、2019年にこの地域を襲った台風による被害で転居され、跡地の活用を検討されていました。そのような状況で紹介を受け、大和ハウス工業では、道路付けなどの理由から賃貸住宅を提案。オーナー様は、すでに多くの企業からさまざま提案を受けられていましたが、他にはない賃貸住宅をというご要望に応え、ちょうど新発売となった「GRACA(グラサ)」を採用されました。彫りの深い外壁が織りなす豊かな表情や特徴的なコーナーバルコニーなど優雅な佇まいを、オーナー様ご家族皆様から高い評価をいただきました。
敷地内に水路が流れているため、建物の配置に制約があるなか、設計の工夫により解決し、1LDK~3LDKの間取りで3階建て15世帯の美しく特徴的な賃貸住宅が完成しました。1LDKでもゆったりとした間取りとなっており、各部屋にテレワークスペースも設置されています。キッチンなど分譲マンション並みの設備を採用したほか、1階共用部の床材に「ブルーパール」を採用するなどオーナー様のこだわりに応えた仕様となっています。引き渡しと同時に入居が始まるなど、ご入居者に選ばれる賃貸住宅となりました。
【茨城県 つくば会場】
つくば会場では、ZEH-M仕様の賃貸住宅が紹介されました。ZEHとは、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(Net Zero Energy House)の略で、快適な室内環境を保ちながら、住宅の高断熱化と高効率設備によりできる限りの省エネルギー化に努め、さらに太陽光発電などでエネルギーをつくることで、年間の一次エネルギー消費量がゼロまたはマイナスになる住まいです。
ZEH-Mとは、ZEHの賃貸住宅、マンション版ということになります。昨今の環境保全、省エネルギー意識の高まりもあり、ZEH-M仕様の賃貸住宅は増加傾向にあります。今回の見学会でも多くのお客様が訪れました。
この賃貸住宅建築のきっかけは区画整理でした。農地として利用していた土地が区画整理の対象となったことで、固定資産税など税金面での負担が増え、将来的な相続対策も必要となりました。また、オーナー様のご自宅から離れた場所であったため、維持管理についても考慮し、賃貸住宅の建築を決意されました。
建築にあたっては、3階建てなどさまざまなプランをご紹介した末、最終的にはコスト面を考慮し2階建てを提案。また、区画整理によって周辺地域では賃貸住宅の建設が増えていたため、ZEH-M仕様の賃貸住宅で差異化を図ることを提案し、採用いただきました。
建物には「セジュールウィット」を採用。間取りは、単身者、カップル、ファミリーなど、幅広い方に入居していただける1LDK、2LDK。セジュールウィットは、大切な資産を維持するために、耐久・耐候性を追求したタイプで、寄棟タイプの屋根は、フラット屋根に比べて、太陽光パネルの設置面積を増やすことができます。現在は、世帯当たり約2キロワットの電力を供給しています。また、災害対策として各世帯に蓄電システムを備えています。建物入口には宅配ロッカーを設置。室内はキッチン、バスルームなど水回り施設も充実し、ゆとりある収納も確保しました。部屋の一角にはデスクが設けられ、テレワークでの仕事場として使用することもできます。
ZEH-M仕様という付加価値が付くことで、実際に入居の動きも良く、満室でのお引き渡しとなりました。建築費用から家賃収入までの収益面でもご満足いただける賃貸住宅経営となったようです。