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2019年04月15日

厚生労働省 2017年調査

在宅医療患者は最多の約18万人、入院患者は最少を更新

通院が困難な患者らの自宅などを医師が訪れる「在宅医療」を受けた推計患者数が、2017年に1日あたり約18万100人になったことが、厚生労働省の患者調査で分かった。14年の前回調査より2万3,700人増え、統計を取り始めた1996年以降で最多となった。

調査は3年ごとに実施。今回は17年10月、無作為抽出した全国1万3,594カ所の医療機関を対象に患者数などを調べ、全国の状況を推計している。

在宅医療の推計患者数の内訳は、求めに応じて患者の家で診療する「往診」が前回比1万300人増の約4万4,300人、医師が計画的に訪問して診療するなどの「訪問診療」が1,500人増の約11万6,300人、看護師らによる「医師・歯科医師以外の訪問」が1万2,000人増の約1万9,600人だった。

なお、入院患者数の推計は前回比6,200人減の約13万2,600人となり、現行の調査方法となった84年以降では最少を更新。厚生労働省は、住み慣れた地域で医療や介護を受けて暮らせるようにする政策を進めており、「入院から在宅医療などへの移行が増えている」とみている。さらに、17年9月中に退院した患者の平均在院日数は、2.6日減の29.3日。84年以降で初めて30日を下回った。

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