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2019年08月09日
厚生労働省
平均寿命は男81.25歳、女87.32歳
厚生労働省は、「2018年簡易生命表」の概況を取りまとめ公表。それによると18年の男性の平均寿命は81.25歳年、女性の平均寿命は87.32年となり、前年と比較して男は0.16年、女は0.05年上回った。平均寿命の男女差は、6.06年で前年より0.11年減少している。また、主な年齢の平均余命をみると、男女とも全年齢で前年を上回った。
男女それぞれ10万人の出生に対して65歳の生存数は、男性8万9,507人、女性9万4,466人となり、これは65歳まで生存する者の割合が男性は89.5%、女性は94.5%であることを示している。同様に、75歳まで生存する者の割合は男性75.6%、女性88.1%、90歳まで生存する者の割合は男性26.5%、女50.5%となった。
人はいずれ何らかの死因で死亡することになるが、生命表上で、ある年齢の者が将来どの死因で死亡するかを計算し、確率の形で表したものが死因別死亡確率。18年の死因別死亡確率をみると、0歳では男女ともがんが最も高く、次いで、男性では心疾患、肺炎、脳血管疾患、女性では心疾患、脳血管疾患、肺炎の順になった。65歳では男女とも0歳に比べがんの死亡確率が低く、他の3死因の死亡確率が高くなっており、75歳ではさらにこの傾向が強くなっている。一方、90歳では男女とも脳血管疾患の死亡確率が75歳より低くなった。
国・地域別では、男性は香港、スイスに次ぐ3位、女性は香港に次ぐ2位で、いずれも昨年と同じ順位。厚生労働省では「健康意識の高まりや医療技術の発達によるがんなどの死亡率低下が、平均寿命の押し上げに影響しているのでは」と分析している。