DPL 新横浜プロジェクトは、3棟すべてでZEB認証(※1)を取得したマルチテナント型物流タウンです。建物の圧迫感を緩和するとともに、統一感のある外観にすることで、一体感のあるまちづくりを推進しました。
免震構造を採用するなど建物の耐震性を高め、太陽光発電システムや非常用発電機を設置。神奈川県との「災害発生時における物資の保管等に関する協定」に基づき、非常時に支援物資を受け入れる拠点として機能し、自治体と連携して安心・安全な地域づくりを目指しています。
- ※1 DPL 新横浜Ⅰ(倉庫部分)・Ⅱ:ZEB Ready、DPL 新横浜Ⅲ:Nearly ZEB
ZEB Ready:再エネを除き、基準一次エネルギー消費量から50%以上削減した建物
Nearly ZEB:省エネ50%以上。かつ、再エネを加えて、基準一次エネルギー消費量から75%以上削減した建物
当社担当者の声
建物の周辺には住宅地が広がっていることから、実用性と近隣に配慮したデザイン計画の両立を意識しました。外観は下層から上層にかけて明るくなるグラデーションとし、空に溶け込むような表情をつくりだすのと同時に、視覚的な圧迫感を軽減できるようにしました。
また、ランプウェイ(※2)や設備バルコニー(※3)にも有効折半を設置し、近隣からの見え方と実用性の両方を満足させる計画としています。
3棟はそれぞれに、ランプウェイの有無や本数と受電容量を変えて特長ある施設バリエーションとしたことで、テナント企業様の施設運営のご要望にお応えしています。
- ※2 DPL新横浜Ⅰ・Ⅱに採用
- ※3 DPL新横浜Ⅱに採用
南関東支社 横浜建築事業部 営業部
佐山 孝文
ZEB実現のための技術
太陽光発電システム&EV充電ステーション
屋上緑化を設置したうえで、さらに太陽光発電システムを搭載し、発電した電力を自家消費しています。また蓄電池や駐車場内にEV充電ステーション(※4)を設け、再生可能エネルギーを積極的に使用しています。
- ※4 太陽光発電はDPL 新横浜Ⅰ・Ⅱ(Ⅲは設置予定)、屋上緑化はDPL 新横浜Ⅰ・Ⅱ、EV充電ステーションはDPL 新横浜Ⅰに設置
全熱交換器・高効率LED照明
カフェテリア(共用休憩室)などには高効率空調機・全熱交換器(※5)を採用することで冷房用電力を削減。照明には高効率なLEDを採用し、省エネに貢献しながら快適な空間を提供します。
- ※5 DPL 新横浜Ⅰ・Ⅱ・Ⅲに採用
SDGsへの貢献
- 高効率空調やLED照明と、節水機器を積極的に採用し、エネルギー消費量と水使用量を抑制し、LEED認証(※6)を取得しました。
- 耐震構造や太陽光発電に加え、EV充電ステーションと備蓄倉庫を整備。浸水対策として重要設備は高基礎に設置するなどBCPへの対応を講じています。
- 当社は国土交通省が設けた「流域治水オフィシャルサポーター(※7)」に認定されており、当施設では防災協定を締結しています。
- 施設内には保育施設、カフェテリア、祈祷室、オールジェンダートイレなどを備え、従業員の多様な働き方や価値観に配慮しました。
- ※6 DPL 新横浜ⅠでLEED Silverを取得
LEEDとは国際的な建築物環境性能評価システムで、7つの評価項目(敷地選定、水資源の保全と節水、エネルギーと大気、材料と資源、室内環境、革新性、地域別重みづけ)の合計点により格付けされる認証
- ※7 国土交通省による流域治水の取り組みを支援する企業等を幅広く周知し、取り組みを促進するために創設した制度
大和ハウスグループは
持続可能な開発目標(SDGs)を
支援しています
基本情報
- 所在地
- 神奈川県横浜市
- 竣工年月
- Ⅰ:2022年4月
Ⅱ:2022年11月
Ⅲ:2023年9月
- 建物用途
- 物流倉庫
- グリーンビルディング認証
- Ⅰ:LEED Silver
Ⅲ:CASBEE横浜(ランクA)
- 構造(階数)
- Ⅰ:PCaPC造一部鉄骨造(6階建て)/免震構造
Ⅱ:PCaPC造一部鉄骨造(5階建て)/免震構造
Ⅲ:柱RC梁鉄骨造一部鉄骨造(6階建て)/耐震構造
- 建築面積
- Ⅰ:17,480m2
Ⅱ:20,670m2
Ⅲ:6,787m2
- 延床面積
- Ⅰ:99,643m2
Ⅱ:98,588m2
Ⅲ:35,470m2
プロジェクト全体:233,702m2
- ZEBランク
- Ⅰ:ZEB Ready(倉庫部分)
Ⅱ:ZEB Ready
Ⅲ:Nearly ZEB
- 一次エネルギー削減率
- Ⅰ:創エネ含まず 50%
Ⅱ:創エネ含まず 53%
Ⅲ:創エネ含まず 50%
創エネ含む 80%
※ 掲載内容は、2024年9月現在の情報です。
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