この土地にかつてあった豊かな森は、工業団地の造成により失われてしまいました。そこで、里山を再生し風景に溶け込む建築を目指しました。郡山工場の厚生棟として使われる建物は、会議室と食堂で構成された『ZEB』(※1)施設です。PPAモデル(※2)により敷地内の工場棟の屋根に設置した太陽光発電システムから、厚生棟にクリーンな電力を供給します。
植樹した在来種の樹々が成長してCO2を吸収し、鳥などが住み着いて、将来的にはこの場所が里山としての生態系を再び取り戻すことを期待しています。
大和ハウスは、グループをあげて一気通貫で支援してもらえる安心感があり、これまで自社工場・施設も手掛けてもらい信頼を寄せています。
今回も土地の選定から建物の設計施工、デザイン監修、『ZEB』の実現、BELS認証、オンサイトPPAでの太陽光設置・BCP対策など担当頂き、満足しています。これからも長い付き合いをお願いします。
創ってきた森が、10・20年後建築とどう向き合うべきかを考えて設計しました。森が主役として建築をつくる事が出来ないか、その答えとして【森を創り、佇む】というコンセプトを掲げ、風景に溶け込む建築を目指しました。1階は森に埋め込まれるように計画し、建築のテクスチャーは風景の映り込みを考慮して選定しています。
夜間に氷を作り、それを利用して冷媒を冷却する省エネ空調システムです。過冷却により空調能力を高め、電力使用量を平準化して光熱費を削減。また排熱が少なく、ヒートアイランド現象抑制に貢献する環境に優しい空調です。
換気はCO2センサー制御付き全熱交換器を採用。人感・照度センサーを採用することで、それぞれ必要な時に必要な分だけ照明を使い、消費エネルギーを低減しながら最適な執務環境をつくります。
大和ハウスグループは
持続可能な開発目標(SDGs)を
支援しています
※ 掲載内容は、取材当時(2024年3月)の情報です。
目的に合わせた事業用施設の建設をトータルプロデュースします。