「札幌」の地名の由来は諸説あり、アイヌ語の「サッ・ポロ(乾いた広いところ)」といわれる一方で、「サリ・ポロ・ペッ(大きな湿地のあるところ)」ともいわれています。
歴史の始まりは明治2年11月。北海道開拓の命を受けて蝦夷地に立った開拓使判官・島義勇(しまよしたけ)は当時、密林が広がる石狩平野を眺めながら「札幌は世界有数の大都市になるだろう」と言ったそうです。
彼が目指したのは、京の都のように碁盤の目状に街路が整備された近代都市の姿。東の豊平川から西の円山山麓まで整然とした街区を作り、行政機関や学校、病院、商業地、住宅などを計画的に配置していくというものでした。まさにそこから札幌は、世界の大都市をめざして築かれたのです。
ちなみに札幌の街の中心を東西約1.5kmにわたって広がる大通公園は、火災に強い都市にするための防火線の役割を担っていました。今では地元住民の憩いの場として愛され、冬の雪まつり、夏のビアガーデン、秋のオータムフェストなど四季折々のビッグイベントが開催されます。
計画都市として出発した札幌は、外国人を雇って先進国の気風を取り入れたことが功を奏し、新進気鋭の都市として発展しました。西洋風建物が立ち並ぶ異国情緒に憧れて移住してきた人も多いといわれています。昭和56年には都市景観基本計画が作られ、美しい景観への取り組みが積極的に。国内外の観光客を惹きつける札幌の魅力は、開拓時代からつづく努力のおかげといえそうです。
平成14年に地下鉄「さっぽろ」駅・「大通」駅を含む都心部が国の都市再生緊急整備地域に指定されたことで、JR「札幌」駅の再開発は進み、札幌駅前と大通が2大ショッピングゾーンになりました。二つのエリアをつなぐ地下歩行空間ができたり、駅前通のオフィスビルが建て替えられたり、ますます便利に大きく発展しました。
平成16年には札幌市と市民が協力して「札幌の景観色70色」を選定。調和のとれた街並みにするため大きな建物を建てるときの目安とし、リラ霞やポプラ、雪灯など、札幌にちなんだ名前がつけられています。
全国の地域ブランド調査「市区町村魅力度ランキング」で何度も1位※を獲得している札幌。魅力のひとつは、豊かな自然に囲まれた都市であることです。
札幌を訪れた人は街の真ん中にグリーンベルトの大通公園があったり、歓楽街ススキノの横に広大な中島公園があったりすることに驚かされるといいます。ちなみに札幌市内で最も広い公園は、南区にある国営滝野すずらん丘陵公園。その広さは約3,957,000㎡で、東京ドームが84個も入るほどです。
※札幌市は2006年の調査開始以来、2020年までに1位を6度獲得(ブランド総合研究所調べ)
夏は登山や海水浴、冬はスキーにスノーボード。札幌をはじめ道内には、思い立ったらすぐに行けるレジャースポットが充実しています。例えば札幌のほぼ中央に位置する標高531mの藻岩山は、気軽に登れる山として市民から親しまれています。また石狩浜海水浴場やおたるドリームビーチといった海水浴場、パウダースノーが人気を集めるニセコのスキー場など、札幌近郊にもレジャースポットが点在しているため、住めば思わずフットワークが軽くなるかも?
広大な北海道と言えるのがゴルフ場の数※。道内に102か所、札幌市内には8か所あり、市内中心部から車で約30分で行ける場所も。平日でも気軽に行ける距離なので、出勤前の“早朝ゴルフ”を楽しむ方も多いようです。
歴史ある「札幌国際カントリークラブ」を有する北広島市へも約1時間。さまざまなコースを楽しみたいゴルファーにとっては魅力ある土地といえるでしょう。
※出典元:北海道ゴルフ連盟「クラブ一覧」
桜や梅が美しく咲く春、鮮やかな緑に包まれる夏、国内でもいち早く紅葉が楽しめる秋、白銀の世界が広がる冬と四季がはっきりしている北海道。季節ごとの風やにおい、美しさを存分に味わうなら、キャンプはいかがですか。札幌近郊には大小さまざまなキャンプ場があり、家族と過ごす休日には最適。周りを気にせず思いっきり遊べるのも、子どもにとってはうれしいですね。近年は冬キャンプの人気も高まっているので年中遊ぶことができます。
北海道ではフランス料理の人気も高いことをご存知ですか。「北海道フレンチ」というジャンルがあるほどで、札幌では東京から有名なお店が出店するなど、数多くのフレンチレストランがお客さんを魅了しています。もともと地方色の濃いフランス料理は、地元の食材を大切につくりあげるもの。肉・魚・野菜・乳製品、どれをとっても良質な素材が手に入る北海道は、シェフが腕を振るうのにぴったりな場所です。フレンチといっても高級なお店とは限りません。ビストロというカジュアルスタイルのお店もたくさんあります。お好きな食材の旬がきたら、ぜひフレンチレストランへ。きっと感動の美味しさに出会えます。
フレンチと同じように、乳製品や果物など北海道の良質な素材が活かされたスイーツのお店が道内には数多くあります。特に札幌はお菓子の本場ヨーロッパに気候が似ていることもあり、平成17年には、札幌市が「札幌の街を真のスイーツ王国にしよう!」という合言葉のもと「スイーツ王国さっぽろ推進協議会」を設立。年に一度、その年の札幌を代表するにふさわしいスイーツを選ぶ「さっぽろスイーツコンペティション」を開催したり、新しいさっぽろスイーツの開発やPR活動などを行っています。
その他にも砂川市にはお菓子屋さんやカフェが点在する「すながわスイートロード」があったり、北海道を代表する「六花亭」が誕生した帯広市もスイーツに力を入れていたりします。身近でいろいろなスイーツを楽しめる。
ススキノは全国に名を馳せる東京以北最大の歓楽街といわれ、北海道を代表するグルメスポットです。ウニやカニなど地元の海の幸をふんだんに使った名店の味わいから、北海道名物のラーメンやスープカレー、ブームを巻き起こしているシメパフェまでバラエティ豊か。日本はもちろん海外からも、北海道グルメを求める観光客で賑わいます。地下鉄「さっぽろ」駅から2駅と近いのも、札幌の良さのひとつです。
ローカルネットワークの拠点として、道内各地と路線を結ぶ「札幌飛行場(丘珠空港)」周辺の北エリアは、札幌に開拓使が置かれる1869年より前から開拓が進められた場所でした。創成川の前身となる大友堀の開削や、日本最古の都市公園「偕楽園」の造設といった歴史があり、エリア内に点在する開拓碑や古い建築物などの文化遺産からは、先人たちの苦労や情熱を感じることができます。1972年に札幌市が政令都市に移行したことで近代的な住宅地へと変貌を遂げ、家族連れでにぎわう農業体験の場「サッポロさとらんど」や市内最大規模の総合公園「モエレ沼公園」といった大型施設の誕生、図書館や集会施設などコミュニティー施設が整備され、幅広い世代が住みやすい街へと成長を続けています。
夏は多くの人でにぎわう「石狩浜海水浴場」や果物狩りが楽しめる果樹園、"魅せる精米工場"として子どもが楽しみながら学べる工場見学を実施する「ホクレンパールライス工場」などのスポットにも、車で約30分もあれば行くことができます。
札幌の玄関口であり、2030年には北海道新幹線のホーム開業を予定しているJR「札幌」駅をはじめ、地下鉄3線が交差する「大通」駅、新たなキーゾーンとして注目度の高いJR「苗穂」駅を軸とする中心部は、次々と進行する大型の都市再開発計画により今後さらなる活性化が見込まれています。都会のオアシスとして多くの人々に愛される「大通公園」や「中島公園」、「さっぽろテレビ塔」や「札幌市時計台」といった観光スポットと並び、大型商業施設・先端医療施設など生活利便施設も充実。さらに2018年にオープンした「札幌市民交流プラザ」、道内随一の美術品コレクションを誇る「道立近代美術館」、札幌交響楽団が本拠地とする「札幌コンサートホールKitara」など文化芸術にふれる施設も揃っています。また、北海道の食を存分に堪能できるすすきのエリア、歴史と洗練が行き交う円山・宮の森エリアが隣接していることから、心地よく快適な都市生活が楽しめる場所といえます。
広大な土地を活用したスポットが点在する南エリアには、花と緑に覆われた北海道唯一の国営公園「国営滝野すずらん丘陵公園」や札幌軟石採掘跡を整備した「石山緑地」、体験型ふれあい動物園「ノースサファリサッポロ」、美術館や工房、野外ステージなどが揃う総合アート施設「札幌芸術の森」といった“五感を刺激する家族の遊び場”が豊富にあります。市のシンボルとして親しまれている藻岩山の山頂からは札幌の街並みを一望でき、冬になるとスキー専用のゲレンデとして気軽にウインタースポーツが楽しむことも。また、南エリアの中でも地下鉄「真駒内」駅周辺は道路や公園、学校などが計画的に整備されているため、快適さとゆとりを併せ持つ住宅地が形成されています。
さらに“札幌の奥座敷”として知られる定山渓温泉もすぐそこに。春の桜、夏の新緑、冬の雪景色、そして道内屈指の美しさを誇る秋の紅葉を見ながら浸かる温泉は、日々の疲れを癒し贅沢な気分を味わうことができます。
北海道で最初に屯田兵が入植し、札幌の街づくりの起点となった西エリア。アイヌ民族が独自の文化を築いていた地域でもあることから、琴似や発寒など地名の語源がアイヌ語とされている地区もいくつかあります。明治までは近郊有数の米作地帯でしたが、その後の人口増加に伴って住宅地へと変化。地下鉄とJRの駅がある琴似地区には公共施設や商業施設が集まり、魅力的な繁華街として賑わいを見せています。また、地下鉄「宮の沢」駅から徒歩7分の場所にある「白い恋人パーク」は、北海道銘菓「白い恋人」の工場見学やお菓子作り体験ができる観光スポットとして魅力。憩いの場として大小さまざまな公園や緑地が整備されているのも魅力の一つです。
一方、札幌市の最北西に位置する手稲区が誕生したのは1989年と比較的歴史は浅いものの、手稲山のスキー場が冬季オリンピック札幌大会の会場に選ばれるなどしています。道内有数の観光地である小樽や、パウダースノーで国内外からスキー客が集まるニセコへも気軽に遊びに行けるので、アクティブな週末を過ごしたい方にはぴったりのエリアです。
JR「新札幌」駅と地下鉄「新さっぽろ」駅を中心とした約55,700㎡にも及ぶ大規模複合開発により、新しい街づくりの舞台として魅力度・注目度ともに高まる東エリア。商業施設や教育機関、分譲マンション、医療施設などが集積し、「野幌森林公園」や「厚別南緑地」といった緑にも囲まれているため、特に子育て世帯には快適な街といえます。クラーク博士像が目印の観光スポット「さっぽろ羊ヶ丘展望台」や、日本最北の全天候型ドームとして知られる「札幌ドーム」、北海道内で1億個の星が映し出されるのプラネタリウムがある「札幌市青少年科学館」などレジャー施設も充実。札幌都心へのアクセスも良好で、道央自動車道のI.C.までも車で約10分で行けるため車移動にも便利です。
また、北海道の玄関口であるJR「新千歳空港」駅へもJR「新札幌」駅から2駅24分(※日中平常時のものであり、時間帯により異なります)。空港のグルメや映画館、温泉までも満喫できる他、北海道観光の一つとして確立された二大アウトレット「千歳アウトレットモール・レラ」と「三井アウトレットパーク札幌北広島」も近いため、さまざまなジャンルのショッピングが楽しめます。
一方、札幌市の最北西に位置する手稲区が誕生したのは1989年と比較的歴史は浅いものの、手稲山のスキー場が冬季オリンピック札幌大会の会場に選ばれるなどしています。道内有数の観光地である小樽や、パウダースノーで国内外からスキー客が集まるニセコへも気軽に遊びに行けるので、アクティブな週末を過ごしたい方にはぴったりのエリアです。