- 菊田 浩彰Kikuta Hiroaki
- モットーは「継続は力なり」。一本気に建築と向き合い続けることで、設計力を蓄えてきたと自負する。出張先や旅行先では必ず現地の名建築を見学し、インスパイアされることを習慣としている。プライベートでは家事もこなす、3人の子どもの良きパパである。
お客さまに唯一無二の幸福の形を
ご要望通りに住まいを設計するだけでは、プロフェッショナルの仕事とは言えないかもしれません。ファーストプレゼンを行うとき、私はお客さまが想像もされなかったご提案を心掛けます。工業化住宅・ダイワハウスの強さや品質を基盤としながら、これまでのダイワハウスのイメージを大きく超えるお住まいをデザインする。そしてお客さまお一人お一人にとって唯一無二の、幸福のシーンを落とし込んでいく。それが私の考えるプロフェッショナルの仕事です。
スケッチブックに描く住まい手の夢
お客さまにお聞かせいただいたご要望をその場で形にしてお伝えするとき、私はスケッチブックと色鉛筆を手にします。そこに描く空間のディテールから、本物以上のリアリティを感じとっていただけるように考えながら線を引きます。お客さまと膝を突き合わせて語り合い、ご家族のお好みやお人柄を知り、細かなご要望をお伺いしながら、それを形にしていく過程に大きな喜びを感じます。
二度目の人生を住宅設計に捧ぐ
最初に就職したメーカーでは、住宅、店舗、集合住宅などさまざまなジャンルの建物の設計を手掛けてきました。転機になったのは20代最後の年に、大きな交通事故に遭ったこと。生死の境目をさまよい生還した時、以後の人生は住宅設計一筋に生きようと心に決めました。住宅の仕事はどのジャンルよりもはるかに深く、お客さまと信頼関係を結ぶことができるからです。「一期一会」を大切に、完成時だけでなく歳月を重ねた後にも「ありがとう」のお言葉をいただけるように、誠心誠意尽くしていきたいと思います。
※プロフィール等の情報は、原稿作成時のものです。