- 倉橋 勇人Kurahashi Hayato
- 一級建築士、健康住宅アドバイザー
幼い時から絵を描くことが好きで、設計に関心を持つように。お客さまのご要望に応える間取りを模索することが一番の楽しみ。プライベートでは家庭生活を大切にする良き夫であり、小学生の娘が設計士に憧れていることを密かに喜ぶ子煩悩な父でもある。
快適が「普通」になる家づくり
近代建築の巨匠、ル・コルビュジエの言葉に「住宅は生活の宝石箱」というものがありますが、私は住宅を「家族という宝物を守る宝石箱」だと考えています。家はあくまで器であって、主役はそこに住まうご家族。ご家族それぞれの在り方に応じた器づくりを心がけています。本当に快適な空間の中では、人は設けられたいくつもの工夫に気付かぬまま自然体で時を過ごせるものです。家は人生で一番長い時間を過ごす場所。快適が「普通」に感じられる住まいづくりが理想です。
今と未来を見据えた提案
お打ち合わせでは、家を建てる目的を最初にしっかりとうかがいます。子育てを楽しみたいのか、余生を夫婦でゆっくり過ごしたいのか。人をたくさん招きたいのか、それとも静かな暮らしを望んでおられるのか。目的によってふさわしい住まいの形は変わるからです。お客さまのこれからの人生に思いを馳せつつ、日々の暮らしの中でどう動けたら生活しやすいのかを想像して動線計画を立てます。整理整頓や帰宅後の手洗いなどの行動を、動線計画によって習慣づけることもできるでしょう。お住まいの計画はほとんどのお客さまにとって一生に一度の出来事。ゼロからつくる唯一のタイミングだからこそ、ご家族にぴったりの形をご提案できるチャンスだということを強く意識して設計にあたっています。
後輩たちの成長を見守りたい
自らのスキルアップはもちろん、設計の責任者として後進の育成にも力を入れています。事業所では設計士とインテリアコーディネーターが集う勉強会を開いて情報を共有し、個別の相談にも応じています。設計士は経験を通して成長していく仕事。だからこそ、積み重ねの一つひとつを見守ってあげたいと考えています。私自身、かつての上司に親身になって教えてもらった思い出があります。私も彼のように、部下の喜びを一緒に喜べる上司でありたいと思います。
※プロフィール等の情報は、原稿作成時（令和元年7月）のものです。
