美術工芸品に親しみ、家具や照明のコレクションを多数お持ちのMさまは、それらと双方に引き立て合う魅力的なお住まいを建てられました。回廊が囲うダイナミックな吹き抜けを通して、リビングには2階の大開口から燦々と光が降り注ぎ、高い天井と相まって半屋外にいるような開放感が得られます。キャンチ階段やランダムに配された存在感のある照明が、空間に心地よい緊張感を与え引き締まった印象に。多様な情景を生む窓まわりのバリエーションや、個性が引き立つ素材使いなど、Mさまの遊び心が詰まった家が完成しました。
回廊のある吹き抜けに視線が行き交うリビング
2階の窓からも採光が得られる明るい吹き抜けリビング。吹き抜けに面する2階の壁面は、扉やスイッチ類に至るまでブラックで統一し「影」の存在とすることで、光をより魅力的に演出します。中央には形状違いのペンダント照明をバランスよく配置。回廊のある吹き抜けを介して、家族の視線が行き交います。
リビングに心地よい緊張感をもたらすキャンチ階段
ミニマルな構成の片持ち階段は、リビング空間に心地よい緊張感を加えます。吹き抜けにそびえる白い壁の中をくぐり抜けることで、特別な場所に向かうような期待感が得られ、2階に上がると吹き抜けから視界が一気に広がる演出です。階段の途中には書棚が設けられており、踏板に腰かけながら読書を楽しめるそうです。
奥まった落ち着きを感じられるダイニングキッチン
ダークカラーをベースとすることで奥まった落ち着きを感じさせるダイニングキッチン。モノトーンのキッチンに木目調の家具が調和し、温かみを加えています。床はグレーのタイル仕上げとすることで、リビングとゆるやかに空間を仕切り、オープンでありながらも程よい距離感です。
多様な情景を生む枠付きの窓
奥行き32cmの木製枠を設けた窓は、出入りする、座る、置く、景色を切り取る、の4役を担い、窓まわりの空間の用途を広げ、居心地の良さを高めます。外に広がる景色を額縁のように室内に取り込んだり、外のテラス側から腰かけたり、内外をさまざまな形でつなぎます。
リビングと和室をつなぐ、個性が引き立つ玄関土間
玄関を入ると、土間を挟んで左手にリビング、右手に離れのような和室が位置します。印象的なアジアンテイストのチェストはMさまが以前からコレクションされていたもの。背面のアクセント壁と調和しながら空間の魅力を高めています。アクセント壁の奥は、玄関収納を携えたご家族専用の入り口です。
離れの趣をもつ和室
和室はLDKとの間に玄関土間を通すことで、離れのような趣に。ベージュの壁で他と変化を付け、独立した特別感を演出しています。玄関ドア脇の窓台を延長したベンチは、お客さまを気軽に迎え入れて腰かけてもらうのに役立っているそうです。
階段下を利用した愛犬の居場所
リビング階段の裏動線には、階段下を利用した愛犬スペース。階段まわりは回遊動線になっており、愛犬が楽しそうに走り回るそうです。
ハイサイド窓から光が入る明るい洗面スペース
白をベースとした明るい洗面スペース。洗面台上のハイサイド窓からは北側の柔らかい光が入り、ガラスの吊り飾りを輝かせています。洗面台の小壁にはモザイクタイルを張り、質感と色味をさりげなくプラス。引き戸で仕切った奥には、脱衣室を兼ねたランドリールームがつながります。
広々としたバルコニーが奥行きをつくる外観
表情豊かな柄が際立つホワイトの外壁に、窓枠などの線材はブラックとすることでシャープな印象を加えた外観。L字に張り出したバルコニーが玄関とテラスに影を落とし、深い陰影を生んでいます。テラスは門塀とフェンスで囲むことでプライベート感を高めています。
家具や照明のコレクションを活かせる遊び心がある家にしたかったので、こだわりを理解してくださるだろうと期待感を持てたことが大和ハウスを選んだ決め手でした。難しいことでも「できない」で終わらせずに解決策を一緒に考えていただける、スタッフの皆さんのチーム力や人柄に助けられて進められました。北欧系のインテリアやミッドセンチュリーが好きなのですが、好みの物をたくさん詰め込んでも雰囲気良くまとめてくれる、飾るのが楽しい家です。
お手持ちの家具や照明の魅力をさらに引き立てられるように、建物としても面白い空間を目指しました。特にリビングは、印象的な階段まわりや吹き抜けを見上げた光景など、Mさま邸ならではの見所がたくさん詰まっています。また、窓のバリエーションが豊富なので、腰かけたり眺めたり、さまざまな用途で窓まわりの空間を愉しんでいただけます。さらに、アートを飾っていただくなどMさまの個性が加わることで、家の魅力を高めていただいており嬉しく思っています。
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