賃貸住宅の価値を上げる空室を生まない「賃貸住宅リフォーム」
公開日:2019/03/29
POINT!
・入居者のニーズが高い設備は、セキュリティとインターネット
・その2点でリフォームソリューションを施すと、空室が生まれにくくなる
賃貸住宅が老朽化してくると、どうしても空室が増えてきます。設備が古くなり敬遠されがちになるだけではなく、最新の賃貸住宅には、古い賃貸住宅には存在しなかった設備が付属しているケースも多くあるからです。
現在、賃貸住宅を探す場合、ほとんどの人が初期段階でインターネットを使って探します。多くの賃貸住宅検索Webサイトでは、さまざまな条件で絞り込んで検索できるようになっていますので、賃貸住宅を探している人は、欲しい設備にチェックを入れ、検索することになります。ですから、オーナー様が保有されている賃貸住宅に、入居希望者の欲しい設備がなければ、その時点で検索結果にも出てこないことになります。
大和ハウスリフォームでは、ご入居者のニーズに応えるために、さまざまな賃貸住宅のリフォームソリューションを提供していますが、特に力を入れているのが、セキュリティ面の強化とインターネットショッピングの増加に関する対応策です。
セキュリティに関するリフォームソリューション
(1)カードキー
カードキーは、ピッキングに強く、セキュリティ面の強化につながります。アナログ式のカードキーは電源も不要で、入退去時はカード交換のみですから、錠本体の交換は不要です。
このほかにも、暗証番号で開錠するテンキータイプ、かざすだけのICカードタイプなど種類も豊富で、地域のニーズや賃貸住宅のタイプに合わせてお選びいただけます。
左:ピッキングに強いカード式タイプ 右:電源不要のアナログ式カードキー
(2)TVドアホン
TVドアホンは、手軽にできるセキュリティアップアイテムの一つです。室内モニターで訪問者の姿を確認することができるので、不審者の侵入や無用なセールスの防止につながります。また、録画機能が付いているタイプは、留守中の訪問者も確認できます。
(3)後付けオートロックユニット
エントランスのオートロックはご入居者に人気の設備で、特に女性にとっては、必須に近い条件だといえます。現在多くの賃貸住宅で備わっているオートロック設備ですが、総務省統計局「平成25年住宅・土地統計調査/住宅の設備」によれば、非木造の共同住宅でオートロックが装備されていたのは、20年前で約半数となっています。築年数の古い賃貸住宅と現在の賃貸住宅の最も大きな設備の差は、オートロック設備にあるといってもいいかもしれません。リフォームで設置可能な物件であれば、検討したい設備の一つです。
図:建物の年代別、非木造の共同住宅でオートロック式の物件の割合(全国)
総務省統計局「平成25年住宅・土地統計調査住宅の設備」より作成
インターネットショッピングに関するリフォームソリューション
(1)宅配ボックス
インターネットショッピングを利用する人が大幅に増加している中、特に一人暮らしの方にとっての問題となるのが荷物の受け取りです。便利なインターネットショッピングを利用しても、受け取り方に多くの人が頭を悩ませています。自分の住む賃貸住宅に宅配ボックスが設置されていれば、帰宅が遅くなっても問題ありませんので、お部屋選びの重要項目になっているのもうなずけます。
自立式で防滴設計のため屋外にも設置可能
(2)Wi-Fi
SNSや動画視聴など、インターネットの利用時間が長い若い人たちにとっては、インターネット通信は大きな問題といってもいいでしょう。大和ハウスリフォームでは、Wi-Fi設備は賃貸住宅の必須インフラと考えていますので、Wi-Fi接続サービスの提供が可能です。
設備人気ランキング
このようなリフォームソリューションを施すことが、空室率を抑えることができる要因であることは、ご入居者の欲しい設備に関する調査でも明らかです。
毎年発表されている、全国賃貸住宅新聞による「入居者に人気の設備ランキング2018年度版」(2018年9月3日~ 10月5日に、全国322の不動産会社を対象にアンケートが実施された結果をまとめたもの)を見ると、特に単身者向けの物件においては、セキュリティとインターネットが入居時に欲しい設備であることがわかります。つまり、このニーズが空室を生まない設備だといえます。
図:「この設備があれば周辺相場より家賃が高くても決まる」設備ランキング
全国賃貸住宅新聞(2018年10月15日号)より
写真・資料提供:大和ハウスリフォーム