当社は、生活動線などを工夫することで、お母さんに偏りがちの家事負担や名もなき家事を軽減する「家事シェアハウス」を2016年11月から提案しています。
今回、6月23日~29日の男女共同参画週間を前に、「家事シェア」に対するお悩みなどを聞き、家事シェアのコツを探ってみました。
夫婦の家事シェア実態調査 理想の家事シェア比率はあと1割のシェア?!
妻の家事負担が7割以上
家事分担率は妻7割:夫3割以上の家庭が80%を超え、妻側の認識では妻9割:夫1割とさらに妻の負担率が高い。夫の認識でも妻の家事分担率が高いと認識しているが、妻7割以上と思っているのは、夫76%に対して妻91%と、15%以上開きがあり、夫婦間の認識にズレが生じています。
Q.ご家庭における「現在の家事負担」の比率はだいたい何割ぐらいですか。
夫も家事シェア比率を高めたい気持ちはある
家事分担率の理想を夫に聞くと、妻6割:夫4割、妻5割:夫5割が44%以上と半数に近く、妻の理想の家事分担率よりも多いことがわかりました。家事シェアをできていない夫側も、もっと家事シェア比率を高めたい気持ちはあるが、行動に移せていないという状況が浮き彫りになりました。
Q.ご家庭における「理想の家事負担率」はだいたい何割ぐらいですか。
あと「+1割」で、理想の家事シェアに?
夫側からみた現在の家事シェア比率の平均は「夫2.5割:妻7.5割」でした。理想の比率を聞いてみると、「夫3.3割:妻6.7割」と約1割のシェア比率で「理想」に近づくことがわかりました。妻側からみた現状の家事シェア比率と理想のギャップは約1.6割と夫側よりやや高いものの、家事シェア比率を「夫5割:妻5割」にしなければいけないわけではなく、お互いあと1割程度、歩み寄りたいという気持ちであることが分かりました。
これが、現代の家事シェア夫婦と非家事シェア夫婦?!
全体の約13%を占める家事シェア夫婦は、夫婦どちらも家事の4割以上を担い、家事の満足度は妻と夫ともに70%を超えています。
家事シェア妻
世帯年収:平均638万円
正社員:42%・パートアルバイト:35%
[家事シェアする理由]
・共働きだから当然
・お互い得意不得意があるから
・助け合う関係性が大切
・相手任せという考え方は嫌
非家事シェア妻
世帯年収:平均554万円
パートアルバイト:62%・正社員:22%
[家事シェアできない理由]
・自分でやった方が早い
・夫の家事スキルが低い
・夫の仕事が忙しい
・夫と家事のやり方が違う
家事シェア夫
世帯年収:平均778万円
正社員:71%・公務員:12%
[家事シェアする理由]
・共働きだから当然
・支え合うことで夫婦円満になるから
・お互いストレスを溜めたくないから
・「男は仕事だけ」という考え方ではないから
非家事シェア夫
世帯年収:平均725万円
正社員:81%・公務員:14%
[家事シェアできない理由]
・仕事が忙しい
・妻のやり方(ルール)があるから
・ついつい妻に甘えてしまう
・仕事と収入のバランスから
家事シェア夫婦は夫婦関係の満足度が高い結果に。子育て、配偶者の存在意義にも影響?
家事シェアしているかどうかで、妻からみた夫の「存在意義」には大きな差が。
配偶者について聞いたところ、家事シェア妻の80%以上が夫のことを「何でも分かち合う存在」「人生を一緒に楽しむ存在」と認識。生活のベースである家事をシェアする夫婦ほど、配偶者のことを「家族を支えてくれる存在」と思う傾向が見られました。一方、家事がどちらかに片寄ってしまうと、妻から見て「子どものためだけにいる存在」や「配偶者はいなくてもいい」というスコアが高い結果となりました。
Q.あなたにとって配偶者はどのような存在ですか。
家事シェアしている家庭ほど、夫婦関係の満足度も高くなる結果に
家事シェアを実践していると「夫婦間コミュニケーションの満足度」が格段に高くなり、ビジネス・家事両方の満足度がアップするという結果に。一方、非家事シェアになるとビジネス(夫)、家事(妻)それぞれの満足度が低くなっています。
Q.「夫婦間のコミュニケーション」「仕事」「家事」それぞれ、あなたはどの程度満足していますか。
家事シェア夫婦が教えるシェアのコツ
家事シェア妻
・夫婦で協力する心を大切に
・完璧な家事シェアを望まない
・相手のペースややり方を尊重する
・問題があればすぐに話し合う
家事シェア夫
・得意不得意を話し合う
・お互いストレスのないやり方を見つける
・仕事偏重の考え方をやめる
・家事を手伝うという意識を変える
調査概要
実査時期:2018年5月21日(月)~5月22日(火)
調査手法:インターネット調査
調査対象:全国の30代~40代の既婚男女10000人のうち、配偶者と同居している9700人を分析対象として設定。その中から家事分担比率が「夫4割:妻6割」、「夫5割:妻5割」、「夫6割:妻4割」である夫婦を家事シェア層とし、それ以外を非家事シェア層と定義した。家事シェア層、非家事シェア層を男女別それぞれ100人ずつ計400人を集めて調査実施。
※構成比(%)は小数点第2位以下を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100%にならない場合があります。
※掲載の情報は2018年5月現在のものです。