現在賃貸住宅にお住まいの方は、毎月どれくらい家賃を支払っていますか?1年、5年、10年と掛け算をすると、かなりの金額が消えていくことに…。必要とはいえ、もったいないと感じる方も多いと思います。
ところで今、住宅ローンは低金利の時代です。過去の金利が高かった時代と比べると、より大きな金額を借りられるようになっています。
現在と同程度の毎月負担で、どれくらいの住宅ローンを組めるのか、いくらくらいの住宅が購入できるのか目安となる金額を見てみましょう。
現在の家賃で住宅ローンはいくら借りられる?
毎月の家賃の金額=毎月の住宅ローン返済可能額だと仮定した場合、逆算するといくら住宅ローンが借りられるでしょうか?
長期固定金利のフラット35と銀行の変動金利の2つのパターンで、具体的に計算してみました。
2018年3月の金利 フラット35:1.36%、
変動金利:0.6%
〈返済期間35年、元利均等、毎月返済のみ(ボーナス時加算なし)〉
※月の返済額から逆算して借り入れ可能な金額の上限を単純計算したものです。
例えば月13万円返済するとして、借入可能な住宅ローンはフラット35(1.36%)の場合は約4,342万円、変動金利(0.6%)の場合は約4,923万円になります(ローンの借入可能金額は、年収や勤務先、勤続年数などによって変わります)。
いかがでしょうか?家賃として月々払っている金額で、これだけの住宅ローンを組むことができるのです。借り入れた住宅ローン額に自己資金を足したものが住宅資金となります。
住宅ローンを組めば、控除も受けられる
また、住宅ローンを利用して家を建てると住宅ローン控除が使えます。これは、年末のローン残高(上限4,000万円まで)の1%が10年間に渡って戻ってくるものです。長期優良住宅や低炭素住宅では上限が5,000万円になります。
10年間で最大400万円(500万円)が控除されることを考えれば、とても魅力的ではないでしょうか。
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まとめ
低金利の現在は、金利の高い時に比べると、より建物へ充てられる予算が増える可能性があります。この機会を利用して、住まいづくりについて一度お考えになってみませんか。
※掲載の情報は2018年3月現在のものです。
アドバイス
(一社)住まいる総合研究所 / 住宅評論家
井口 克美先生
1987年株式会社リクルート入社。SUUMO(旧週刊住宅情報)及びSUUMOカウンターにて、営業及び企画を担当。マンションから注文住宅まで幅広い領域で活躍。2014年「住まいる総合研究所」を設立し、セミナー講師及び執筆活動に取り組んでいる。