部屋がすっきりきれいになると暮らしにゆとりと豊かさが生まれます。
整理収納のコツをつかんで、理想の住まいをつくりましょう。
「片付け」と「整理収納」の違いをご存知ですか。「片付け」とは、元の位置に戻すこと。ものを片付ける前に、まず「整理」し、「収納」する場所を決めることが「整理収納」です。整理収納は、ものを捨てることではなく、まず種類別に分けることから始めます。そうすると今持っているものの全体量を把握でき、自然と不要なものが見つかります。その後、“使う場所から3歩以内”に居場所を決めれば、片付けやすい空間の完成です。使った後、毎日決めた場所にものを戻すだけできれいな部屋を保つことができます。
整理収納の秘訣は意識してものと向き合うこと。「家に友達を呼んでホームパーティがしたい」「ゆっくり映画を観たい」など、きれいになった家でどんな暮らしがしたいかというゴールイメージをもって、そのために必要なものを見極めましょう。「必要」で「好き」なものだけに囲まれた暮らしは、きっと豊かになるはずです。
すっきり暮らしの始め方
- 1ものの「適正量」を決める
- 整理収納したいものを一か所に集め、種類別に分けます。衣類ならトップス、ボトムス、下着などの種類で分け、その後色分けをします。そうすると、不要なもの・使っていないものが自然と見えてくるでしょう。その上で、自分にとって必要な量=適正量を決めると無駄な買い足しが減り、管理がしやすくなります。1日30分、1種類ずつ取り掛かるだけで、1か月も経てば家中整理できます。適正量は定期的に見直し、変更しても構いません。
- 2ものの居場所を決める
- 生活の動線に沿って、収納場所を決めます。コツは、使う場所の近くに置くこと。子どものものは低い位置に置き、わかりやすくラベリングすると、自分で片付けるようになります。
- 3片付ける
- わが家では、1日1回「クリーンアップタイム」を設け、家族全員でその日使ったものを元に戻す作業を行います。みんなで取り掛かることで、楽しみながら片付けができます。
01動線に合わせた家具配置[リビングにチェスト]
生活の動線が集まるリビングにあえてチェストを。子どもの着替えをわざわざ2階に取りに行く面倒を省くことで片付けが億劫でなくなり、収納が楽になります。家族の一日の動線を、間取り図に書き込んで調べてみましょう。
テレビのリモコンやボディクリームなど、使用頻度が高い日用品は、トレイやボックスにまとめます。
02引き出しは仕切って使いやすく[テレビボード収納]
きちんとスペースを仕切ればその分たくさんものが入ります。例えばテレビボードの中にCDやDVDをしまう場合、引き出しや棚のサイズに合わせたボックスなどを使うことで、美しく、使いやすく収納できます。
03使用頻度に合わせた定位置に[廊下収納]
ものの居場所を決める際は使用頻度や使う人を意識しましょう。すぐに使わないシーズンアイテムは棚の上部に、子どものアイテムは取り出しやすい低い位置に。常備薬など小物類はケースに入れて胸元の高さに入れておくと探しやすく便利です。
04造作家具で隠す収納[見せる・見せない収納]
配線など、見せたくないものは戸棚の中に隠しましょう。注文住宅の場合はしまうものに合わせた造作家具を採用すると、より美しく収納できるのでおすすめです。
リビング・ダイニングの間取りイメージ
キッチン・水回りの収納なども、今後お伝えしていきます。お楽しみに!
アドバイス
株式会社 インテリアR 西口 理恵子先生
整理収納アドバイザー、インテリアコーディネーターとして多数のメディアで活躍中。不動産会社にて新築マンションの営業・企画に携わった後、独立。著書に『捨てなくてもすっきり暮らせる50の智恵(宝島社)』などがある。
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2020年1月現在の情報となります。