バリューチェーンのデジタル化
デジタルと人の融合で「建設業の働き方改革」
当社は、将来の建設業界の技術者・技能者の減少を課題と捉え、2019年度より「現場の無人化・省人化」をキーワードにデジタルコンストラクションプロジェクトを発足させました。第7次中期経営計画終了時の2026年度末には、建設プロセスのデジタル化推進により、例えば、住宅事業における設計業務の生産性を40%、施工管理業務の生産性を50%向上させることを数値目標としています。
建設業界のリーダーとして、DXの推進により働く人にとって魅力的な仕事となるよう、建設現場における働き方の抜本的改革に挑戦してまいります。また、かつての“3K”のイメージを変え、将来の建設業界を担う若い世代が「働きたい」「働きがいがある」現場を目指し、デジタルコンストラクションプロジェクトを通じて、その在り方を追求していきます。
これまで各事業における生産性向上や業務効率化といった経営基盤の強化(「守りのDX」)に取り組んできましたが、持続的に成長可能な企業を目指したビジネスモデル変革に向けて、収益力向上や新規事業創出につながる取り組み(「攻めのDX」)にも着手しています。(図1)
そのひとつとして、社内データを事業横断的に利活用するための共通データモデル基盤である「統合データ基盤」を含む「建設プラットフォーム」の構築に取り組んでいます。
経営基盤の強化と収益モデルの進化をつなぐ「建設プラットフォーム」により、既存事業の建設プロセスで収集されたデータを、既存事業の価値提供向上や顧客体験の向上、さらに新規ビジネスの創出に利活用していきます。
図1:守りのDXと攻めのDXをつなぐ「建設プラットフォーム」のイメージ