大和ハウス工業株式会社

DaiwaHouse

DXアニュアルレポート2023

バリューチェーンのデジタル化

取引先ポータル

目的、ビジョン

取引業者さまとの発注内容やお支払情報などの金銭授受に関する情報を開示し、タイムリーに取引業者様と共有していくことで、発注及び支払業務のガバナンス強化を行っていきます。
また、残高確認業務や注文書交付状況等確認業務の改善による、ペーパーレス化でのコスト削減だけでなく、当社内での業務の効率化および取引業者様のIT環境の整備へとつなげていきます。
将来的には、グループ会社でも活用していくとともに、取引業者さまと双方向でさまざまな情報交換が可能なコミュニケーションプラットフォームへ発展させ、取引業者さまとの関係をさらに強化し、相互理解を深め、長期的なパートナーシップを築いていきます。

取り組みの全体像

ITを活用し、当社と取引業者さまをタイムリーにつなぐコミュニケーションプラットフォームを構築することで、ガバナンス強化、そしてコミュニケーション改革へとつなげていきます。

図1:取引先ポータルの全体像

画面イメージ

モバイル、PC双方に対応するシステムにより、いつでも、どこでも、タイムリーに情報を共有

図2:取引先ポータルの画面イメージ

昨今の主な取り組み

2022年までにセキュリティ対策含め社外に向けた環境の整備を行いつつ、注文・支払状況の開示機能を構築し、グループ会社の取引先限定で、注文・支払状況の開示を行いました。ユーザーインターフェースを中心に更なる改善を行いながら、一般取引業者さまへの公開に向けた準備を現在進めています。
また、注文書の交付状況確認・回答を行えるようにする機能や、ホットライン機能の開発にも着手しており、一般取引業者さまへの公開時には、合わせて公開していく予定にしています。
一般公開に向けて、取引業者さまに当社の各種システムをよりセキュアな環境でデバイスにとらわれず利用してもらうための、新しいアカウント管理システムへの対応を進めています。

効果、今後の展開

2023年度中にまず特定の事業所での、工事物件を限定しての試行運用を行っていきます。取引業者さまのご意見を受けた改良・改善を行った後、全取引先さまへの本稼働サービス提供を目指していきます。
また、今後は、建設現場の働き方改革を進める社内プロジェクトなど各施策と連携し、見積りや契約書、図面、工程などさまざまな工事管理業務において、双方向で情報交換が可能なコミュニケーションプラットフォームへ発展させ、取引業者さまとの関係をさらに強化し、相互理解を深め長期的なパートナーシップを築いていきます。

本社情報システム部 グローバルITグループ
グループ長 加藤 純

『不正を起こさせない環境整備』から『取引先さまとの距離をより縮め、共に進む未来』へ

近年の様々な課題から、当社ではガバナンスの強化を社内外で宣言しています。発注情報やお支払い内容を社内の管理システムからタイムリーに自動連係し、取引先さまへ共有することで、お取引状況の可視化を行っていきます。
しかし、それは第一歩に過ぎず、この取引先ポータルを通じて様々な情報を取引先さまと時間・場所にとらわれずに連携し、当社と取引先さま双方での業務の効率化を図ります。
この取引先ポータルを通じて常に取引先さまとつながっている、一緒にこの取引先ポータルをより大きなコミュニケーションプラットフォームへと成長させていき、更なるパートナーシップを深めて大きな未来に共に歩んでいく、そのような仕組みを目指していきます。

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