数寄屋門を構えた武家屋敷風の風格ある佇まいが、城下町の風情が残る町並みに調和するKさまのお住まい。洗い出しの玄関土間に書院造の和室をしつらえ、階段の吹き抜けにあらわしの化粧梁を渡し、大空間のLDKには雪見障子でつながる広縁を設けるなど、伝統の建築美にこだわって「理想の古民家」を再現されました。「天井が高いので従来の日本家屋のような圧迫感がなく伸びやかですし、優れた断熱性能のおかげで冬も暖かくすごせます」とお喜びです。
洗い出しの玄関土間に面した書院造の和室
青壁に丸窓や違い棚が美しく映える
小石を浮き出させた洗い出しの広い玄関土間は、建具や床材を濃い色で塗装し、スプーンカットの式台や付け柱をあしらって古民家の佇まいに。玄関土間に面した和室の壁は、Kさまが雑誌で見て気に入った和室の壁色を見本に、特注の青い塗料で色を調整した塗り壁。床の間の丸窓や書院造の違い棚など細部までこだわって端正に仕上げています。
数寄屋門と調和する瓦屋根の風格ある外観
乱張り石のアプローチにも和の美が息づく
数寄屋門を構えた風格ある外観。瓦屋根やレトロな味わいの木格子が数寄屋門のしつらえと調和して武家屋敷のような風情を漂わせています。「外壁は黒にして、『烏城』と呼ばれる岡山城の黒壁のイメージを取り入れました」とKさま。数寄屋門の格子戸を開けると乱張り石のアプローチと美しい砂利庭が現れます。
広縁は和風の庭の眺めを楽しむスペース
雪見障子や御簾で老舗旅館のような趣に
雪見障子でリビングとつながる広縁は、和風の庭を眺める憩いのスペース。2m72cmの天井高を生かして開放感を出し、障子戸の上の鴨居もすっきりとしたデザインに。無垢材の床は塗装で経年の味わいを出し、和風のペンダント照明や御簾(みす)で老舗旅館の広縁さながらの雰囲気に演出しています。
吹き抜けにあらわしの化粧梁を渡して古民家の建築美が感じられる佇まいに
階段と廊下の吹き抜けには、高さを生かして現し(あらわし)の化粧梁を二段重ねで縦横に渡し、古民家の佇まいを再現しました。2階壁の連窓から光が明るく降り注ぎ、夜は和紙風の長いペンダント照明が優美な灯りで吹き抜けを彩ります。漆喰調の白壁には付け柱を配し、階段の手すり壁は太い木格子でつくるなど、伝統建築にならったしつらえも見事です。
高い天井が心地いいレトロモダンなLDK
坪庭の景色を取り入れて風情ある暮らしを
和のしつらえと調和するレトロモダンな雰囲気のLDK。床暖房に対応した無垢フローリングを採用し、高さ2m72cmの天井はブラウンの織物風クロスで仕上げて落ち着いた雰囲気に。「天井が高いのでより広がりを感じますし、冬も床暖房だけで暖かく快適に過ごせるのがうれしいですね」と笑顔のKさま。御簾をかけた大きな窓から風情豊かな坪庭の景色が楽しめます。
外観
東京に住んでいたのですが、実家から近い祖父母宅の隣地がダイワハウスから売りに出たのを機に、土地を購入して家を建て、岡山にUターンする決心をしました。営業担当の山田さんにUターンするまで建築を待ってほしいとお願いしたところ、快く承知してくださいました。軽量鉄骨造の『xevoΣ』で、私がこだわる和のデザインを実現してもらえることもうれしく思いました。
遠距離での家づくりでしたが、メールでこまめに連絡してもらえましたし、2〜3カ月に一度の頻度で帰省する私の予定に合わせてスタッフの方がスケジュールを調整し、打ち合わせをしてくださったので、満足のいくコミュニケーションが取れました。結果的に数年かけて打ち合わせを重ねることで、スタッフの方と厚い信頼関係を築くことができたのも良かったと思います。軽量鉄骨造の『xevoΣ』の優れた性能を生かしつつ、古民家に憧れる私の希望を叶えるために、さまざまなアイデアを出してくださったことにも感謝しています。
さまざまな古民家の雑誌を見て、Kさまのお好みの和のイメージを把握し、現代に合った快適な暮らしを叶えつつ、古き良き和のしつらえをダイワハウスの『xevoΣ』で再現するにはどんな工夫をすればいいのか、スタッフみんなで知恵を絞りました。Kさまはいつも「一緒に悩み、考えたい」という姿勢でお打ち合わせに参加され、私たちが新たなご提案をするとすごく喜んでくださるので、スタッフもうれしくて、やりがいを感じることができました。
LDKを中心とした現代的な間取りながら、無垢材の床材に塗装を施し、あらわし梁や付け柱、付け鴨居、荒間障子といった古民家を思わせるしつらえを取り入れてKさまのご希望を叶えました。玄関土間に面した和室は塗り壁の色や書院造のディテールにこだわり、何度も塗料サンプルや内観パースを作成し、打ち合わせを重ねました。また、丸窓障子の向こうに坪庭がきれいに見えるように配慮したのもポイントです。
Kさまは東京にお住まいでしたので、常に写真を添付して現場の進捗状況をお伝えしました。階段の大きな吹き抜け部分は、壁に付け柱を立てた後に階段を組んでいます。古民家らしい美しさが出せるよう、設計担当や大工と綿密に打ち合わせながら進めました。Kさまがひとつひとつの出来栄えに感動してくださるので、私はもちろんのこと、職人たちの大きな励みになりました。
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