日本の住宅は敷地の広さや周辺環境、厳しい法規制などさまざまな要素によって制約を受けがちです。間口が狭く奥に長い町屋の間取りや、そこに自然の光や風を取り込む中庭・坪庭は、狭い敷地を有効に生かして快適に暮らすための工夫だといえるでしょう。襖や障子などの建具で区切って可変性を確保した「間(ま)」は、用途に応じて多様に変化し、居間にも寝室にも姿を変えることができます。
日本の美意識の原点は清潔感だともいわれます。入浴や靴脱ぎの習慣はよく挙げられますが、建築様式や日常生活用品においても、汚れを隠すための余分な装飾や化粧を必要とせず、シンプルなスタイルが好まれます。それゆえ、納まり(部材と部材の取り合いや取り付け具合)や割付け(タイルなどの取り付け位置や石の配分など)の完成度は自ずと重要になります。
こうした古くから伝わる住宅建築の文化を現代に取り入れることで、多様化するライフスタイルや経年による家族の変化にも柔軟に対応する住まいをつくることができると考えます。LDKを一つにつなげてさまざまな集い方を可能にしたり、子ども部屋の区切りに可変性をもたせて活用しやすい空間にしたり。また、納まりや割付けにこだわった緊張感のあるデザインの中に少しの“ゆらぎ”(バランスを乱した部分)を加えれば、住む人の感性に心地良さと落ち着きをもたらす空間になるでしょう。
ダイワハウスの設計士はお客さまのご要望を丁寧に伺いながら、ご家族にとって一番快適な、現代の日本の住まいを描いていきます。
卓越した技術と知識を備えるデザイン集団が発足
2021年4月、大和ハウス工業内に新たなデザイン集団が発足。個性豊かな設計士たちがチーム一丸となり、鉄骨造、木造、RC混構造など多様な工法に対応。お客さまとともに理想の住まいづくりを実現していきます。はじめは東京・大阪の都市部を中心に活動いたします。どうぞご期待ください。
リアルなプレゼンテーションソフトを活用
再現性の高いパースやVR、動画を活用して、ハイクオリティなプレゼンテーションを実施。図面では分かりにくい外観や室内空間のイメージを分かりやすくお伝えし、お客さまの期待を超える提案を行います。
大和ハウス工業
櫻井 恵三
家づくりは正解のないパズルです。敷地配置や間取り、外観、デザイン、ご予算など、あらゆるピースが完成してお客さまにお喜びいただけた時、その提案を正解と呼ぶことができます。
2021年3月現在の情報となります。