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家づくりの前に知っておきたい『敷地調査』のハナシ 後編

家づくりの前に知っておきたい『敷地調査』のハナシ 後編

敷地調査だけではわからない周辺環境の調査

家づくりの最初にしておきたいことの一つが、
敷地調査と同時に、周辺の環境をじっくり調査すること。
隣地との関係、前面道路の様子、採光や通風、
眺望などを調べて、その後のプランニングにつなげていきます。
そしてもう一つ、自分たちのライフスタイルを
ハウスメーカーの担当者に知ってもらうことも大切。
マイナスの部分も含め、今のありのままの姿をプロに見てもらいましょう。

敷地周辺の環境を調べる

日当たりや風通し、部屋からの眺めなどは、住み心地を大きく左右する要素です。また、周りの家や道路の様子も、住み始めると思いのほか気になるところ。敷地環境調査では、さまざまな要素をじっくり検証していきます。

まずは、隣地の様子から。お隣の家がギリギリまで迫っている、大きな窓からの視線が気になる、あるいは、隣が公園で環境はいいけれど、不特定多数の人の出入りが多そう…など。主にプライバシーの観点から、周辺環境をチェックします。

前面道路の交通量も調べます。朝や夜、平日と休日など、時間帯や曜日によっても違うので要チェックです。交通量や人通りが多い場合は、プライバシーはもとより、防音対策も考えなくてはなりません。

日当たりや風通し、眺めはどうでしょうか。方角や周辺の建物が影響する部分です。また、日当たりや風の向きは、季節によっても異なります。敷地の中で、最も日当たりや眺めがよさそうな場所を調べ、プランニングの参考にします。また、風の通り方を調べて、建物の配置や窓の取り方を考えます。ただし、プライバシーの面から、隣家の窓との位置関係に配慮が必要です。

また、家の正面、顔となる部分の配置を決めるためにも、敷地周辺の環境や道路の付きかたなどを考慮する必要があります。

敷地周辺の街並みを調べる

家を建てるときには、周りとの調和を考えることも大切です。個性を主張するあまり、街並みから浮き上がってしまうような外観は避けたいものです。

街並みになじむ家をデザインするために、周辺の家をチェックします。スタイルだけでなく、外壁の色や素材なども参考にします。また、庭木、塀や生け垣、門扉なども、街並みを形成する大切な要素となります。建物だけでなく、エクステリアもトータルにプランニングしたいものです。

このように、自分の敷地だけでなく周りの環境も考え合わせながらプランを考えることで、住み心地だけでなく、街並みにも貢献する美しい住まいづくりをするためにも、敷地調査は欠かせません。

ハウスメーカーの設計のプロと、話をしよう

さて、具体的なプランニングに入る前に、ぜひやっておきたいことがあります。それは、自分たちの暮らしを知ること。どんな風に毎日を過ごし、何が好きで、これから何をしたいか。また、今の家のどこが不満で、新しい家に望むのはどんなことか。現実と理想、さまざまな思いなどを一旦整理するのに、最もいい方法は「住宅設計のプロ」であるハウスメーカーの設計担当者と話をすることです。

ダイワハウスでは、ハイレベルな設計のプロを育成するために「ハウジングマイスター制度」を導入しています。設計担当者は、経験やスキルを考慮の上でハウジングデザイナーに認定されますが、その中でも、より優れた能力を持ち、かつ一級建築士の資格を持つ者が「ハウジングマイスター」として認定されるのです。

ハウジングマイスターは住宅設計のプロフェッショナルとして、お客さまとの対話を重ねながら形にしていきます。そして、空間のつながりや内と外との関係性、自然光や風の取り入れ方など、快適な住まいに欠かせない要素をプロの視点で盛り込んでいきます。

普段の生活ぶりを、ハウスメーカーの設計担当者と共有する

ダイワハウスの場合、プランニング前に必ず『ライフミーティング』を行います。設計担当者がご自宅を訪問し、間取りや部屋の状況を拝見し、日頃の暮らしぶりをじっくりとヒアリングします。収納が足りなくて散らかっている場所もそのまま見せていただくことで、設計担当者は「収納が不足している」と判断できます。

たとえば、賃貸マンション住まいのお施主さまは、家が片付かないため、最初はハウスメーカーの人を家に上げることに抵抗があったとか。しかし、実際に家を見てもらうことで、必要な場所に必要な収納をつくることができ、スッキリと片付く新居が完成しました。普段の暮らしを家づくりのプロに見てもらうことが、ベストな住まいづくりにつながるというわけです。

  • ※『ライフミーティング』には、敷地調査も含まれています。

注文住宅は「買うもの」ではなく「つくるもの」。自分たちの敷地に、自分たちの暮らしの器となる家を建てる。同じものは一つとしてありません。敷地、周りの環境、自分たちの暮らしに合わせて一からつくるものですから、きちんとした敷地調査・環境調査や話し合いが欠かせません。ハウスメーカーの担当者と共に、一つひとつのプロセスを大切に進めていきましょう。

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