LED照明で新しいあかり空間をつくりましょう。
夜の帰り道。
わが家のあかりが見えてきたら、ホッと心がほどけます。
あかりは、家族の幸せの象徴。だから、大切に、上手に選びたい。
あかりの最先端、LED照明は、
省エネで寿命が長いなど、嬉しい特長を備えています。
最近ではさらに開発が進み、より使いやすくなったLED照明を、
あなたの家にも取り入れてみませんか。
すぐわかる!すぐ使える!LED照明の基礎知識
白熱電球が登場してから120年。蛍光灯は60年。
そして現代の照明として主役に躍り出たのがLED照明です。
これから住まいを建てる人も、リフォームで照明を替えたい人も必見!
LED照明の基礎知識から選び方までご紹介します。
照明の消費電力は冷蔵庫に次いで第2位!
家庭における電力消費は、家電製品の多様化や便利な暮らしを求める志向により、年々増え続けています。その中で、主な家電製品の消費電力を比べてみると、なんと照明器具は冷蔵庫について第2位に!全体に占める割合は13.4%にもなります。生活になくてはならない照明ですから、あまり暗くしすぎたくはありませんが、必要なあかりを十分に確保しながら、省エネ性の高い製品を選びましょう。
出展:経済産業省 総合エネルギー基準部会(第17回)資料
「トップランナー基準の現状等について」(平成22年12月26日)
※資源エネルギー庁 平成21年度民生部門エネルギー消費実態調査(有効回答10,040件)
および機器使用に関する補足調査(1,448件)より日本エネルギー経済研究所が試算
電気代を抑えて長寿命の照明といえばLED
家のあかりの主役は、時代とともに変わります。はるか昔はロウソクでしたが、電気が普及してからは白熱灯、蛍光灯へ、そしてLEDが登場しました。では、ここで3つの照明の消費電力を比較してみましょう。グラフで見ると…? LED照明は、白熱灯に比べて約87%も消費電力を削減!それだけ電気代が安くなるというわけです。
しかも、LEDの寿命は1日10時間の使用で約10年間と、白熱灯の約20倍も長持ちすると言われています。いちど取り付けたら約10年も交換が不要なので、手が届きにくい場所の照明にはぴったりです。
また、最近のLED照明は、光の広がりはもちろん、光の量や色といったあかりの質も白熱灯や蛍光灯のレベルに近づいてきました。普及するにつれてコストもダウン。製品のバリエーションも増えた今、LED照明はおすすめの選択です。
- ※住宅等でよく使われるダウンライトの消費電力をベースにしています。
- ※蛍光灯・LEDは機種によりばらつきがあります。
LEDの種類
ED照明は、大きく2つに分類できます。ひとつは、器具と光源が一体になった「照明器具」。もうひとつは、電球や蛍光管のような光源だけの「ランプ型器具」です。
LED照明器具
天井に直に取り付けるシーリングライトなど、器具と光源(ランプ)が一体化したもので、交換するときは照明器具ごと取り替えます。一見もったいなくも思えますが、LEDそのものの寿命は約10年間。それくらい年月が経つと器具自体も劣化していますので、照明器具ごとの交換が必要です。製品によってはLEDランプを交換できるタイプもあります。
画像提供:パナソニック株式会社
LEDランプ
蛍光灯でもおなじみの電球型や直管型のLEDランプです。 今お使いの照明器具のランプをLEDに置き替える際には、照明器具自体の寿命が約10年なので、残りの年数を考えて、ランプだけLEDに置き替えるか、まるごとLED照明器具に取り替えるか検討しましょう。
今の照明器具にLEDランプを取り付けられるかどうかは、商品パッケージに記載された使用上の注意や取扱説明書などを確認してください。特に直管型は電気工事が必要となる場合が多いので、交換は行わないようにしてください。
画像提供:パナソニック株式会社
LEDランプの選び方
口金を選ぶ
今お使いの照明器具の光源を電球型のLEDランプに取り替える場合は、取付口に合ったサイズを選びましょう。
明るさを選ぶ
明るさは、光の量「ルーメン(lm)」という単位で表され、この数値が高いほど明るくなります。馴染みがないからわかりにくいという方は、LEDランプの商品パッケージに書かれた「60形相当」などの表記を参考に。これまで使っていた電球が60形なら、それと同じ表記のLEDランプをお選びください。
ちなみに「00形」の他に「00W」という表記もありますが、たとえば「60形」なら従来の白熱電球「60W」相当の明るさを得られます。
色を選ぶ
部屋の雰囲気やそこで過ごす時間によって、光の色を選びましょう。タイプは昼白色と電球色の2つです。白っぽい昼白色は、昼間の自然光のようないきいきとした感じが生まれ、活動の時間帯にぴったり。赤っぽい電球色は、落ち着いた感じが演出でき、休息の時間帯におすすめです。
最近は、1つの照明で色を切り替えられるLED製品も登場しています。時間によって光の色を切り替えられると楽しいですね。
画像提供:パナソニック株式会社
部屋の広さに合わせて選ぶ
部屋の大きさによって、どれくらいの明るさが適しているか、たとえばLEDシーリングライトの場合、日本照明工業会が制定している「住宅用カタログにおける適用畳数表示基準」が参考になります。どのメーカーもこれを基準に製品をつくっているので、判断基準の一つになりそうです。
次回は、あかりについて考える[後編] 知っておきたいLED照明の長所と短所
近ごろのLED照明は、節電したい人にとっても、光の質や空間デザインにこだわる人にとっても、満足できるあかりになりました。そして、もっとLED照明について詳しく知っていただき、快適なあかりライフを過ごしていただくために、後編ではLED照明の長所や短所をご紹介します。もしかして、LED照明についてあなたが知っている常識は、もう古いかもしれません?!
あかりについて考える