家族での一員であり、かけがえのない存在であるペット。
私たちと共に同じ時間を過ごしていますが、犬や猫の老化は人よりはるかに速く進みます。
愛犬の長寿の秘訣について、愛犬と飼い主の生活誌『いぬのきもち』にアドバイスをいただきました。
愛犬の長寿のために、現在の年齢をきちんと把握することから始めましょう。人間に置き換えると何歳か、を意識すれば、年齢に応じた予防も考えやすくなります。早めの対応で充実したシニア期を送れるようにサポートしてあげてください。
いつのまにか愛犬の体形が変わっていることはありませんか?犬も人間と同じように、年とともに基礎代謝量が落ちていきます。若い頃と同じ食事を与えていると、知らぬ間に太ってしまうことがあります。見た目は細くても体脂肪率が高い〝隠れ肥満〞に注意しましょう。
一方で、必要な筋肉が落ちてしまう〝やせすぎ〞になる犬も。腰痛などを引き起こす要因にもなり、体力や血圧の低下につながるため要注意です。犬の体脂肪率の適正範囲は20〜30%。健康なうちから、獣医師に測ってもらう習慣をつけましょう。
毎日の地道な散歩は何よりのトレーニング。長生きの秘訣である足腰の筋肉を鍛え、基礎代謝量の向上が期待できます。さらに、寝たきりや排泄障がいの予防にもつながります。そして、散歩中は意識的に 〝普段の歩き方〞をチェックしてください。愛犬の体調の変化に気づきやすくなります。
愛犬が散歩を嫌う場合には、散歩途中で食事を与える〝外食〞がお勧めです。食事を摂りたくて散歩に行くようになり、次第に散歩自体が好きになります。ただし無理は禁物です。愛犬の様子を見ながら、長続きする方法を模索しましょう。
散歩以外にも家の中で手軽にできるトレーニングが数多くあります。例えば、〝ハードルまたぎ〞。飼い主さんの足などをハードルに見立てて、犬がジャンプしてまたぐ運動です。筋力維持だけでなく、全身の血行を促進する効果があります。他にも、転がるタイプの〝知育おもちゃ〞にフードを入れて遊ばせることで、頭と体をほどよく刺激でき、エネルギー消費につながります。健康なうちから無理のない範囲で、散歩+αのお手軽トレーニングを見つけ、習慣にしてください。
一人が愛犬の健康管理を頑張っても、他の家族がおやつを必要以上に与え、太らせてしまうなど、努力が水の泡になっているかもしれません。食事の与え方や量、散歩の時間など、家族全員で共有することが大切です。
「運動」「食事」「睡眠」「飼い主さんの愛情」が満たされてこそ、愛犬は心身ともに健康でいられます。家族みんなで協力し、バランス良く世話をしましょう。
愛犬の年齢を人に換算すると・・・
犬と人の年齢換算はさまざまな考え方があり、目安として紹介しています。
2017年4月現在の情報となります。