和室で過ごすと心が落ち着くといいます。畳の上に座る和室では、椅子に座ることが多い洋室より視線が下がるため、天井が高く開放的に感じられます。そして、障子を透過して入る光は柔らかで優しい印象です。また、畳の素材である、い草は断熱性や保温性に優れ、その香りには鎮静効果があるといわれます。
※最近では、い草以外の素材を使用した畳も増えています。ページ下部でご紹介しています。
子どもが小さな頃は特に、親子の寝室や遊び場にもなり、重宝する和室。一部屋で多目的に使えるのも魅力です。おもてなしの場としてはもちろん、たまには家族で食事をするのも新鮮で楽しいもの。また、ふすまや障子を閉めると独立した空間にもなるので、書斎や趣味のスペースとしての活用も。和室はライフスタイルの変化にも柔軟に対応できる空間といえるでしょう。
クッション性や吸音性のある畳敷きの和室は、子どもとの遊び場にも。子どもが小さな頃は枕を並べて家族の寝室としても使えます。
子どもがお昼寝するのを見守りながら、洗濯物を畳んだり、アイロン掛けをしたりできるので安心。
気持ちが落ち着く和室は、書道や絵手紙、生け花など、趣味の部屋としても活用できます。また、畳の上でヨガやストレッチをするなど、リラックススペースにもなります。
畳の上に座り、リラックスして食事ができるので、おしゃべりもはずみそう。椅子の数を気にしなくていいので、人数が増えても対応でき、大勢の集まりにも便利です。
和室は、畳や壁、建具などを替えるだけでもイメージが変わり、リフォームが比較的手軽にできます。
今のライフスタイルに合わせて、使いやすく暮らしが楽しくなる空間をつくりましょう。
リビングなど洋間と隣接した和室では、ひとつの空間としてインテリアのイメージを統一すると、リビングの延長として使用しやすくなります。壁や建具などに、ダークカラーを効果的に配置すれば、モダンな空間になります。
縁がない琉球畳を使用し、天井や壁にダークカラーを用いてモダンな印象に。
最近の畳は、色のバリエーションや縁がない琉球畳などデザインも豊富に。素材に和紙を使用し、ダニやカビの発生を抑えるなど機能性の高い畳もあります。また、掘りごたつにしたり、床の高さを上げて収納を設けるなどすれば、より和室が活用しやすくなります。
機能性の高い和紙の畳表。洋間ともなじみのよい色がそろう。
床を上げて作った畳の下に収納を設けた、ステップアップフロア収納。
和室の壁の色は、ベージュやモスグリーンが一般的ですが、べんがら朱や藍色、墨色などの濃い色に替えるとモダンな雰囲気になります。最近では和テイストのクロスの種類も豊富なので、リビングの壁とコーディネートしたり、壁面ごとにクロスを張り替えることも可能です。
べんがら朱など和のカラーコーディネートを用いた、モダンな空間。
塗り壁風や砂壁風のジュラク調クロスなど、和の素材を感じさせるクロスも豊富。
リビングとの仕切りをふすまから障子に替えると、洋間のインテリアになじみやすく、風情のあるリビング空間に。和室の明かりが障子を透過して、あんどんのように見える効果もあります。天井いっぱいの高さで設置できるライトスルースクリーン(引き戸)もおすすめです。
格子の幅を広く取ったデザインの障子。フローリングとの相性もよく、洋間とコーディネートしやすい。
障子のようなデザインのライトスルースクリーン。
2017年1月現在の情報となります。