「蕎麦猪口ハ 衣装持チ」と民藝運動で知られる柳宗悦(むねよし)が著書の中で記したように、ついコレクションしたくなるほど、そばちょこは絵柄が多彩です。その原点は肥前国(現在の佐賀県と長崎県)の古伊万里。本来は会席の膳などで刺身や和え物を盛る小鉢として使われていましたが、江戸末期に庶民の間でそばが流行すると、つゆ入れや酒を飲む盃として広がりました。シンプルな形はティーカップやデザートカップとしても使い勝手がよく、現代の暮らしにもなじみます。長崎県の波佐見町で制作するマルヒロでは、波佐見焼の伝統を生かしたバラエティー豊かなデザインのそばちょこがそろいます。
●マルヒロのそばちょこ
古伊万里のふるさと、長崎県波佐見町で伝統的な技法を生かし、古典柄から現代的なデザインまで多彩なそばちょこを制作。和文/赤(蛸唐草文〈写真右〉、籠目文〈手前中央〉、菊弁文〈左〉、和文/青(菊花文〈中央奥〉)、明治銅版唐子図(百子堂文〈左から2つ目〉)、呉須巻(下巻〈右から2つ目〉)、いずれもサイズ直径8×高さ6.1cm、容量170cc。
問い合わせ:有限会社マルヒロ TEL.0955-42-2777
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