侵入窃盗の認知件数は年々減少しているものの、未だ多くの住宅が被害に遭っています。戸建住宅での侵入口は、「窓」が割合の半分以上を占め、続いて「表出入口」となっています(上記グラフ1)。そして、侵入手段は1位「無締まり」、2位「ガラス破り」(上記グラフ2)。出掛けるときは、例えわずかな時間でも必ず鍵を掛ける習慣をつけましょう。
侵入者は、侵入に5分かかると約7割、10分以上かかるとほぼ諦めるといいます※。2ロックの玄関ドアやクレセント錠とサブロックを組み合わせたサッシ窓など、侵入に時間がかかる工夫を。また、人に声を掛けられたり、じろじろ見られるのも嫌います。
※平成29年 警察庁(警察庁ホームページ「住まいる防犯110番」より)
死角をなくす
人目を嫌う侵入者への防犯対策には、敷地内の様子を適度に見渡せるようにすること。隣地や道路との境界は塀ではなく、透過性のあるフェンスや生け垣を。車庫も透過性のあるグリルシャッターなどにすることで、侵入者が身を隠せないようにします。
音と光で追い払う
死角になる部分には、砂利を敷いて歩くと音が出るようにしたり、自動センサーで明かりが点灯するようにして、誰かが来たら、気付くようにしておきましょう。
植栽の工夫
植栽には、ヒイラギのようにトゲのある植物やガサガサと音のなるツゲなどが効果的。また、敷地内が見渡せるような高さにし、外からの視線が通るように配置しましょう。
足場になる物を置かない
大きなポリバケツやエアコンの室外機などは、侵入時の足場になってしまうことがあります。足場になりそうな物は撤去しておきましょう。
無防備な家と思わせない
玄関や庭に物が散乱していたり、雑草が伸び放題になっていると「人目を気にしていない家=犯行しやすい」と思われます。また、郵便受けや植木鉢の下に鍵を置く習慣も、侵入者に見られているかもしれないのでやめましょう。
コミュニティーづくりを
家族のようなつながりのある町では、侵入犯罪も少ないといわれています。普段からあいさつをするようにし、見知らぬ人を見掛けたら、一声掛けるなど、地域で協力して防犯に取り組みましょう。
●録画機能付きインターホン
留守を確認する最も多い方法は、インターホンを押すこと。犯人は証拠を残すことを嫌うので、録画機能付きのインターホンを設置すると、安易に押されることを防げます。
●電話を転送
留守番電話のアナウンスに「○日まで留守にしています」などの内容は、避けます。可能であれば携帯電話に転送しておけば安心。また、不特定多数に自宅の電話番号や住所を知られないようにしておくことが大切です。
●郵便物をためない
長期留守にする場合は、新聞や郵便物の配達は止めるようにしましょう。
●SNSの投稿に注意
位置情報データなどから自宅を知られないようにしましょう。また、家族で旅行中など、留守を知られる投稿は避けましょう。
2018年8月現在の情報となります。