電子マネー、クレジットカード、スマホ決済など
政府がすすめるキャッシュレス決済。
消費税増税に伴う、ポイント還元サービスの実施などにより、
一気に普及が進んでいます。
支払いのタイミングは3通り
キャッシュレス決済では、支払いのタイミングが3通りあります。「前払い」はプリペイド方式で、Suica(※1)などの電子マネーのように事前にお金をチャージしておき、その金額の範囲内で決済できるというもの。「即時決済」は、支払いと同時に銀行口座から代金が引き落とされるデビットカードが代表的なものです。「後払い」は、クレジットカードを利用しているサービスなどがあります。
スマホ決済は大きく分けて2種類
最近注目されているスマートフォンなどのモバイル機器を使った決済には、「機器をかざす」だけでいいものと「コードを読み取る(読み取ってもらう)」ものの2種類があります。
かざすタイプには、おサイフケータイ(※2)やApple Pay(※3)、Google Pay(※4)などがあり「非接触型モバイルアプリ決済」と呼ばれ、端末自体がこれらに対応したものでないと利用できません。一方、「コード決済」は、アプリをダウンロードすれば利用でき、スマートフォンの機種を選びません。
10月より始まったキャッシュレス・ポイント還元事業は、2020年6月までの期間限定ですが、対象店舗でこれらのキャッシュレス決済での支払いで5%もしくは2%のポイント還元を受けられます。
- ※1 「Suica」は東日本旅客鉄道株式会社の登録商標です。
- ※2 「おサイフケータイ」は株式会社NTTドコモの登録商標です。
- ※3 「ApplePay」は米国および他の国々で登録されたAppleInc.の商標です。
- ※4 「GooglePay」はGoogleLLCの商標です。
■注目のコード決済とは
キャンペーンやポイント還元などで話題のスマートフォンのコード決済。店側にとっても特別な機器を導入しなくてもよく、低コストで始めることができるメリットがあるため、個人店などでも広まり、利用できる店が増えています。決済時に、自分のスマートフォンに表示した二次元コードやバーコードを店の端末に読み取ってもらうか、店が提示した二次元コードをスマートフォンに読み込むかどちらかの方法で利用できます。
どのサービスを選ぶ?
すでに使っているアプリやサービスがあるか、利用する店舗で使えるか、また所持しているクレジットカードや銀行口座、携帯電話事業者との連携ほか、ポイント付与などを考慮して選ぶとよいでしょう。
計画的に使うには?
例えばオートチャージなどは使わずに、1週間の予算を決めてチャージし、その範囲でのみ利用したり、履歴をこまめにチェックし、家計簿代わりに使うなど工夫しましょう。
【コード決済サービスの例】
サービス名 | 決済方法 | 特徴 |
---|---|---|
PayPay | ●銀行口座 ●現金(セブン銀行ATM) ●ヤフオク!の売上金 ●クレジットカード ●電話料金合算(ソフトバンク・ワイモバイル) |
PayPay株式会社(ソフトバンクとヤフーの合弁会社)が運営。還元率が高いキャンペーンを実施。チャージ料金は携帯電話料金と合算で支払い可能。 |
楽天ペイ | ●クレジットカード ●楽天銀行 ●楽天スーパーポイント |
楽天ペイメント株式会社が運営。楽天会員であれば、楽天IDに登録したクレジットカード情報で決済可能。楽天のポイントが利用できる。 |
LINE Pay | ●現金(コンビニ・ATMなど) | LINE Pay株式会社が運営。LINEユーザーであれば、利用しているLINEアプリで利用可能。 LINEユーザー同士で送金や割り勘も可能。 |
d払い | ●電話料金合算(NTTドコモ) ●クレジットカード ●dポイント |
株式会社NTTドコモが運営。NTTドコモの携帯電話料金と合算で支払い可能(ドコモユーザーはクレジットカード、銀行口座の登録など必要なし)。 |
au PAY | ●電話料金合算(au) ●クレジットカード ●au WA LLETポイント ●現金 |
KDDI株式会社が運営。au携帯電話料金と合算で支払い可能。現金チャージは、セブン銀行ATM、ローソン店頭、auショップなどで可能。 |
Origami Pay | ●クレジットカード ●銀行口座 |
株式会社Origamiが運営。期間限定のキャンペーンやクーポンが多く、ポイント還元でなくその場で割引サービスが受けられる。 |
ファイナンシャルプランナー 福一 由紀
※掲載の情報は、2019年7月時点のものです。内容は制度運用中でも変わる場合がありますので、ご了承ください。