まずは、家庭で洗えるかどうか絵表示をチェック。ドライクリーニングのマークがついているものでも、丁寧に扱えば洗えるものもあります。ただし、シルクやレーヨン、キュプラ、アセテートとの混紡製品、レースや刺繍などがついているもの、毛足の長いモヘヤやアンゴラなどはクリーニング店へ。
お湯で洗うと色落ちしたり縮んだりするので、30℃程度のぬるま湯で洗います。ウールはアルカリに弱いので、おしゃれ着洗い用洗剤など中性洗剤を使用します。
セーターはホコリを払い、目立つ汚れは、洗剤を直接つけ、つまみ洗いをしておきましょう。汚れが効果的に落とせるよう、汚れやすい前身ごろや袖口が上になるようにたたみます。
ウールやカシミアなどは水中でこすったりもんだりすると、縮むことがあるので、やさしく押し洗いします。すすぎは、きれいなぬるま湯に替えて、押し洗いを数回繰り返し、軽く水を切ります。脱水はネットに入れて洗濯機で30秒または、バスタオルにくるんで形を整え、水気を吸い取ります。
洗濯機で洗うときは、型くずれしないよう洗濯ネットに入れ、弱流コースで洗います。
形を整えて、専用のセーター干しネットや風呂のふたにバスタオルを敷き、平干しにします。
縮んだり、伸びてしまった場合は、当て布をしてスチームアイロンを浮かしてかけ、形を整えます。
湿気を嫌う和室は、汚れをためないように、こまめに手入れすることが肝心です。日常の掃除では、畳の目に沿って掃除機やほうきでホコリを取り除いた後、から拭きをします。週に1度は、照明器具や、棚の上、壁など、上から下へハタキをかけて、ホコリを払いましょう。
ふすまや障子をスムーズに開閉するには、ゴミやホコリをきちんと取り除いておくこと。掃除機で取り切れないときは、古歯ブラシでかき出します。木で作られているので、水拭きをするときは必ずかたく絞ったぞうきんで。
汚れが目立ってきたら、住宅用洗剤を含ませてかたく絞ったぞうきんで拭いた後、水拭き、から拭きをします。畳は湿気を嫌うので、水拭きするときは晴れた日に、風通しをよくして行いましょう。
◆シミがついたら…
水で薄めた洗剤を乾いたぞうきんにつけて、畳の目に沿ってたたきながらシミを取ります。その後、かたく絞ったぞうきんで洗剤分を拭き取り、から拭きします。
◆カビが発生したら…
エチルアルコールを水で薄めたものを布に含ませ丁寧に拭き取った後、から拭きをします。カビの予防には、年に2回程度の虫干しが効果的。畳表に直射日光が当たらないように、裏返して干します。
床柱など白木の部分は、水分や油分がつくとシミになることがあるので、水拭きや化学ぞうきんの使用は避けます。普段からホコリをためないようにし、から拭きか専用クリーナーを使用します。軽い汚れなら、消しゴムで簡単に落とせます。
障子のホコリはハタキで上から下へ払います。桟にたまったホコリはやわらかいブラシで落とします。手あかは酢水を含ませてかたく絞ったぞうきんで拭きます。桟が折れたときは放置しておくと障子に狂いが生じるので、木工用接着剤などで補修しておきましょう。
押し入れは、湿気がこもりやすく、結露が起こりやすい場所。すのこを敷き、モノは詰め込みすぎないようにして、空気の通り道をつくっておきましょう。また、よく晴れて乾燥した日には、ふすまを開けて風を通し、定期的に換気をしましょう。
2015年12月現在の情報となります。