趣味やライフスタイルの多様化により、住まいにおける集いのあり方が変化してきています。少し前までは"リビング至上主義"という言葉に象徴されるように、「団らん」といえば家族全員がリビングでテレビを囲むスタイルが一般的でした。ところが最近はスマートフォンやタブレットが普及し、さまざまな趣味を楽しむ方が増え、それぞれが異なることをしながら過ごすスタイルが多くなっています。
そうした自由な集いの場として、一人ひとりが好きな場所で好きなことをしながらも、お互いの存在に安心し、つながりを感じられる間取りはいかがでしょうか。壁やドアで完全に区切ってしまわずに、境界を曖昧にデザインすることで、一つひとつの空間が独立しながらも心地良いつながりが生まれます。リビングに限らず、居心地の良い場所が"いくつも"ある住まいは、暮らしを豊かにしてくれます。季節や時間帯、その日の天気や気分に合わせて場所を選び、特等席を見つける楽しさを、ぜひご新居で味わってください。
ダイニングよりもリビングの床を少し下げることで、境界を作ります。段差の部分に腰掛けたり、もたれたり、造りつけのソファに座ったり。
そこにいる人同士がちょうどいい距離感で、好きな体勢でくつろげます。
吹き抜けと階段を組み合わせてデザインすることで、1階と2階に連続性をもたせることができ、住まい全体に明るさと広がりが得られます。
階段を上り下りする際にも、目線の高さが変わるごとに景色の変化や開放感を楽しむことができます。
ダイニングとテラスをつなげ、テラスと庭を一枚の壁でゆるやかに隔てた間取り。ダイニングとテラスが一つの空間のように感じられます。カフェのように、ダイニングでお客さまをおもてなししたい方におすすめです。
畳よりも板の間の高さを少し上げて、おこもり感のある「庵」の趣を演出した和室。低い視線の位置で坪庭バルコニーの景色を楽しめます。独立した部屋として使いたい時は、プリーツスクリーンを下ろして囲うこともできます。