最近、タイルを張ったお住まいが増えています。天然素材独特の風合いが建物に落ち着きや趣をもたらし、太陽光や照明の当たり方によって思わぬ美しい表情を見せるタイル。今回は、室内外に効果的にタイルを取り入れる方法をご紹介します。
屋外壁に用いる際、建物全体に同じタイルを張るケースもありますが、異なる種類のタイルを張り分けたり、異素材と組み合わせて部分的に張る手法もあります。玄関まわりやバルコニーなど、アクセントを置き、フォーカスしたい部分に用いるのが効果的です。
また、屋外壁だけでなく内装にもタイルを取り入れることで、空間の印象が高まります。
住まいの第一印象を決める玄関ホール。
ここに凹凸感のあるタイルを張ることで、住まい全体の雰囲気が高まります。
間接照明と組み合わせると、陰影豊かな表情を楽しむことができるでしょう。
吹き抜けや階段ホールなど、縦方向に連続する壁に用いる手法。
存在感のある重厚な壁面には、大黒柱のような安心感があります。
外壁と内装のタイルの素材感を合わせ、あえて窓の外にタイル壁を見せると一体感が増し、視覚的な広がりを得ることができます。
特に、開放的な大開口の住まいに効果的です。
ただし、外装用タイルをインテリアに使う場合、タイル表面の砂粒が床を傷つけることもあるので注意が必要です。
タイルを壁面に張る際、一般的にはタイル割付図を作成し、窓まわりや壁の隅に半端な割り物(壁面にサイズを合わせるため、現場でカットしたピース)を張って帳尻を合わせます。
割り付けは建物の仕上がりイメージに大きく関わりますが、施工する職人の技術にかかっています。
そこでダイワハウスでは、xevoΣ(ジーヴォシグマ)のモジュールに合わせた専用のタイルを開発しました。
割り物を発生させず、美しい納まりを実現します。
建物の重厚さを演出するため、窓まわりの部材の納まりにも配慮。窓枠を奥まらせたインセットウインドウ(奥付サッシ)などでタイル外壁の素材感を生かします。
表面にランダムな陰影をつけた割肌タイル「パウザストーン」など、建物の上質感を際立たせる6種類のタイルをラインナップしています。