CASE6
介護施設
介護老人保健施設 すいれん
- 所在地:
- 大阪府大阪市鶴見区
- 構造:
- 鉄骨造
- 延床面積:
- 3,763m2
- 竣工:
- 2018年5月
- 用途:
- 介護老人保健施設(100床)、短期入所療養介護、通所リハビリテーション(30名)、ケアプランセンター
大阪府東大阪市において長く高齢者福祉事業に取り組み、地域からの高い信頼を集めておられる社会福祉法人川福会様。
『在宅復帰支援』へのさらなる取り組み強化を図るとともに、『質の高いサービスを、周辺地域(東大阪市外)にも広めていきたい』というお考えから、隣接する大阪市鶴見区において、3施設目となる介護老人保健施設を開設されました。
計画のポイント
豊かな環境に恵まれた立地に開設
豊かな自然に恵まれた花博記念公園鶴見緑地に隣接。公共交通機関や行政機関が徒歩圏内にありながら、周辺は閑静な住宅街という立地の建設地が確保できました。利用者様の快適性はもとより、利便性による雇用確保にもつながっています。
落ち着いた色合いのスタイリッシュな外観。すぐそばには、花博記念公園鶴見緑地があり、シンボルのいのちの塔が間近に望めます。
機能性と快適性を重視した施設計画
通所リハビリテーションなどを併設し、外部利用者様が出入りする1階は、広々とした空間づくりがテーマ。療養スペースの2・3階は、サービスステーションや食堂の配置に工夫を凝らし、機能的な動線設計となっています。
2・3階の療養スペースでは、機能的な動線が確保できるよう、職員のサービスステーションを中央に配し、食堂スペースを隣接。取り囲むように各療養室が配置されています。
在宅復帰に対する法人の取り組みを支える施設。
通所リハビリテーション・ケアプランセンターを併設。既存の他施設との連携も視野にいれ、在宅復帰支援への取り組み強化を進めていかれます。
1階に併設した通所リハビリテーション(定員30名)の機能訓練室、食堂、静養室が設けられています。
お客様の声
在宅復帰強化により注力するため、
重要な役割を担っていく介護老人保健施設です。
社会福祉法人川福会 理事長 池田 清 様
私たち社会福祉法人川福会では、各関連機関と連携し、良質な介護・福祉サービスの提供に全力を注いできました。ご利用者やご家族、地域の皆様が、入居施設や住み慣れた地域で生きがいを感じながら安心して生活できるよう努めることが、私たちの使命だと思っています。
人は誰しも、住み慣れた自宅で最期まで暮らしたい、と願っておられるのではないでしょうか。だからこそ、私たちは「在宅復帰」にこだわりたいと考えています。介護老人保健施設を精力的に運営しているのも、その思いの表れです。人員基準など、社会福祉法人にとって対応が容易ではないこともありますが、確固とした理念のもと取り組んでいます。
昭和56年の法人設立以来、東大阪市で介護・福祉事業を展開。利用者様やそのご家族のみならず、地域や自治体からも評価をいただくことができました。『培ってきたものを活かし、より多くの方々のお役に立ちたい』。そんな思いが強くなり、市外への展開を検討するようになりました。大東市に開設した小規模多機能居宅介護は、規模の面からも比較的スムーズに計画は進みましたが、ある程度の規模の敷地を必要とする介護老人保健施設は、まず土地探しに苦労しました。
そういった意味で、大和ハウス工業さんとの出会いはかけがえのないものとなりました。提案いただいた建設地はひと目で気に入りましたし、施設づくりにおいても私たちの意見や要望に対し、一つひとつていねいに対応いただき、とても素晴らしい建物ができあがったと満足しています。
この「介護老人保健施設 すいれん」には、短期入所療養介護、通所リハビリテーション、ケアプランセンターを併設しました。法人としては今後、東大阪市そしてこの大阪市鶴見区でも、幅広い介護・福祉の機能を備えた拠点を持てたことで、それぞれの地域包括ケアにおける重要な役割を担っていければと構想しています。
実はこの一帯は、昔から蓮の栽培が盛んだったと聞いて、施設名を花のイメージが似通った「すいれん」としました。地域の方々から親しんでいただきたいという思いが込められています。これからも地域に馴染み、地域と共に歩んでいけるような施設を目指していきます。