インテリアの統一感を引き立たせ、
より洗練された空間をつくるためには家電の色選びも重要です。
住まいづくりや新しく家電を購入する際の
コーディネートのポイントをご紹介します。
リビングやキッチンには大小さまざまな家電があり、生活感が出てしまうことにお悩みの方も多いのではないでしょうか。新しく家電を購入する時や住まいづくりのタイミングで大切なのは、見せるか隠すかを決めること。見せる場合は、家電の色や質感をそろえると、部屋全体の統一感が高まります。また、家具やインテリア雑貨の色に合わせてアクセントカラーの家電を取り入れるのも一つの手。デザイン性の高いものを選ぶと存在感がより際立ち、華やかな空間を演出できます。
家電を隠したい場合は、住まいづくりの段階からしっかりとプランニングを。造作の収納棚を設けたり、コンセントを計画的に配置したり、家電を視界に入れない工夫を凝らしましょう。どうしても目に付く場所に置かなければならないものは、シンプルなモノトーンでそろえると存在感を軽減できます。空間全体の色数を絞ることですっきりとした印象になり、インテリアを邪魔しません。家電もインテリアの一部と捉えて、ご家族の好みに合った雰囲気をつくってみてください。
家電選びとインテリアコーディネートのアイデア
住まいづくりを始める前に、各家電の使用頻度やデザイン、色をチェック。
部屋全体の雰囲気をワンランク上げるための家電の色選びや、
インテリアコーディネートのヒントと事例をご紹介します。
[リビング]
- テレビ
- AV機器
- エアコン
- 空気清浄機
- 掃除機
- など
- ●常に視界に入る家電が多いので、白や黒のものを選んで存在感を軽減させるといいでしょう。
- ●より生活感をなくしたい場合は、エアコンをルーバーで隠したり、リビング収納を設けたりする工夫も考えましょう。
[ダイニング・キッチン]
- 冷蔵庫
- レンジ
- 炊飯器
- トースター
- ポット
- ケトル
- コーヒーメーカー
- など
- ●オープンスタイルのキッチンでは、使用頻度の低い家電は収納するなど、隠すのがベター。
- ●ポイントにしたい家電があれば、1つだけ色を変えるとデザイン性が引き立ちます。
- ●カウンターキッチンは腰壁付きのものにするなど、リビング・ダイニング側からの視線を遮るのも一手。
[サニタリー]
- 洗濯機・乾燥機
- ドライヤー・美容家電
- など
- ●空間を広く見せるには、壁の色になじみやすい白の洗濯機がおすすめ。
- ●美容家電は収納スペースを確保。出しっぱなしにする場合は、できるだけ色数を少なくしましょう。
海外のコンドミニアムのような
白いキッチンと
黒い家電のコーディネート
ハワイのコンドミニアムをイメージした、明るい雰囲気のキッチン空間。框組(かまちぐみ)の白い扉材と白い壁面を引き締めるように、黒で統一した家電が並びます。キッチン横の造作の収納には、ワインセラーやグラスホルダーをビルトイン。ウォーターサーバー置き場も確保して、生活感のないすっきりとした景観を保っています。
使わない小型家電は収納へ
使用頻度の少ないものは収納へしまうとキッチン背面の空間に余白が生まれ、よりすっきりとした印象になります。ゆとりがあれば、大容量の背面収納を設けるのもいいでしょう。
モノトーンのキッチン家電を
空間に溶け込ませた
シンプルモダンなコーディネート
ウォルナットのフローリングをベースに、白と黒、ダークグレーのシステムキッチンでコーディネートされた空間。背面には階段下スペースを生かした見せる収納を設け、キッチン家電を置いています。鮮やかな色を徹底的に排除することで、洗練されたシンプルモダンな空間に仕上がっています。
家電を白か黒で統一
レンジや冷蔵庫など、キッチン家電を全て黒でそろえると、重厚感のある雰囲気になります。圧迫感を減らしてインテリアに溶け込ませたい場合は、白で統一するとバランスよくまとまります。
アドバイス
大和ハウス工業株式会社 本社 住宅事業本部
村上 かをり
野田 早織
2024年8月現在の情報です。